今日ご紹介する本は、平山諭(ひらやまさとし)先生のご著書
「8歳で脳は決まる!子どもを救う父親の力」です。
この本との出会いは、今年の6月、岡山市で開催された
「おぎゃっと21」のイベントに参加した時のこと。
☆その時の記事です。
→ 「おぎゃっと21」イベントに行ってきました!
サブタイトルに「子どもを救う父親の力」とあるとおり、
この本は父親に向けて作られた本です。
タイトルの「8歳」の意味は、脳の発達が大人と同じ脳に切り替わり、
柔軟性が失われるとする「10歳」の1歩手前の年齢だそうです。
子どもを変えやすい最後の時期として、脳科学の観点から選んだ
「8歳」だそうです。
この本はとても具体的で、わかりやすく、それゆえ納得して
平山先生のおっしゃっているスキルを始めることが出来るという
メリットがあります。
それというのも、平山先生は知的障害児とかかわっていく過程
(環境対話キャンプ等)で研究された内容をベースに
説明されていますので、とても説得力があるのだと思います。
その豊富なご経験の中で、軽微なものから少年犯罪に至るまで、
割とたくさんの具体例を取り上げて説明されています。
昨今に起こった少年犯罪を、先生の視点から数例取り上げられて
検証されている箇所も、とても興味深く読ませていただきました。
なにせ、かなりの広範囲から父親としてのあり方を、
抽出されているので大変説得力があります。
具体的に、このケースはこうしたらいいというスキルが
数多く掲載されていますので、私はかなり参考になりました。
この本の凄いところは、子育てにとどまらず、
夫婦仲についてのスキルも書かれていることです。
私がガツンときたのは、「返事をしない妻」という項目。
生理学的な理由があるとは知りませんでした。。(´・ω・`)
この他にも、面白い参考になるお話が盛りだくさんです。
私は、子どもについてのお話はもちろんそうですが、
夫婦についてのお話も大変参考になりました。(^^*)
ここまで父親向けに書かれた本で、広範囲に、的を得て、
分かりやすく書かれた本はあまりないのではないでしょうか。
私は、ぜひ父親だけでなく、母親の方にも読んでいただきたい
本だと思います。
その上で、パパさんに薦められても面白いと思います。
とにかく、楽しい本ですよ~。(^^)
平山諭先生は、岡山県の倉敷短期大学の教授です。
最近岡山の先生と接する機会が多くなってきているのですが、
私の住む岡山にはすばらしい先生がたくさんいるんだな~
と再認識しました。
父親の家庭での役割はとても多いと思うのですが、
やり方さえ間違わなければ決して難しくないことを、
この本を読んで理解できたのは大変収穫でした。
私は父親としての自覚が乏しい時があります。
口ではいいことはいくらでも言えるのですが、
実を伴っていない場合も多々あります。
気づかないまま悪い状態で進んでしまうこともありがち
だと思いますので、定期的に、このような本で子育てについて
チェックしていく習慣を作る必要があると感じています。
平山先生は、
ADHD(注意欠陥多動性障害)・LD(学習障害)・
AS(アスペルガー症候群)をご専門にしていらっしゃいます。
上記の障害を持った子供たちのためのキャンプも毎年何回か
主催されています。
☆平山先生の詳細についてはこちらをご参照下さい
→ADHD児・AS児・LD児のための環境対話キャンプ ←click!
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平山先生のご著書は、障害児教育にとどまらず、
一般教育にもどんどん取り入れていただきたい項目が
たくさんあるように思います。
「おぎゃっと21」から2ヶ月経ちますが、頭の中では
長女の育児の方法をずっと考えていました。
その答えは、この本である程度解決しそうです。
その見本市で、学生ボランティアの方がおっしゃられていた
「21のスキル」を確認する為に、最近出版された本を今、
取り寄せている最中です。(下記画像)
ダウン症のひろくんだけでなく、7才の長女の育児にも、
もっと目を向けてやる必要があると反省しきりの毎日です。
ADHD・ASのための環境対話キャンプ
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