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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:誕生死
【詩】 STILLBORN
私は希望に満ちて、あなたを宿していた その、長い九ヶ月の間 私は思い出す あなたを宿したあの親密な時を 時々蹴ったり、動いたりしているのを感じた あなたが私の中でゆっくりと成長するにつれ あなたはどんな子かしらと あなたの濡れた頭が、のぞいたとき 女の子? 男の子? なんという、喜びの瞬間よ 私はあなたの産声を聞くはずだった そして、あなたにこんにちはと言うはずだった あなたのために、みんな揃えて あとはあなたを迎えるばかり・・・ 手足ににじむ汗 私の小さな呼び声が夏の空に混じり あなたは産まれた あなたは産声をあげなかった 私達はこんな事になるなんて、思ってもみなかった あなたの誕生は意味がなかったの? それともあなたが私を見捨ててしまったの? 人々はあなたを生きていなかったと言うでしょう あなたを死産と記録するでしょう けれどもあなたはあの時からずっと生きていました 私の暗いお腹の中で そして今、私があなたを思う時 あなたの死は本当だったのですね でも、私にとってあなたはやはり産まれて来たのです 私はあなたを永遠に忘れないでしょう 私の赤ちゃん あなたはいつでも、私と一緒 今も、ずっと私のもの 生も死も、同じように意味があるのです Leonard Clark(レオナルド・クラーク) ※SIDS家族の会『小さな赤ちゃん あなたを忘れない』より転載 (転載許可済みです) 英語では、おなかの中で亡くなったケースを、 ”STILLBORN(スティルボーン)”と言います。 日本語では単に「死産の」と訳されますが、”STILLBORN”には、 「それでもなお生まれてきた」という深い含みがあります。 ※『誕生死』あとがきより引用 <注記> 『誕生死』の著者である 「 流産・死産・新生児死で子をなくした親の会」と 「SIDS家族の会」とは特別のつながりはありません。 「SIDS家族の会」には、 『誕生死』のお問い合わせをなさらないでくださいね(^^) ★NPO法人 SIDS家族の会 http://www.sids.gr.jp/jp/index.html ★『誕生死』HP http://homepage3.nifty.com/angel-book/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月02日 19時50分51秒
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