先日、『able/エイブル』という映画を見ました。
小栗謙一監督が撮影される一連の『able』シリーズは
知的発達障がい者をテーマに製作されています。
私が今回見た映画はその第一作目にあたります。
この映画の詳細は、最下段『ableの会』のHPをご参照下さい。
※映画『able』が企画された経緯について、
上記HPより少し引用させていただきます。
『able』は、知的発達障がいのある青年2人のある日常を追ったヒューマン・ドキュメンタリー作品です。1999年、知的発達障がい者のスポーツ活動を支援する、スペシャルオリンピックスの活動を紹介した報道特集番組が放映されました。制作担当の小栗謙一監督は、撮影を通じて知的発達障がい者と彼らを支える家族、ボランティアたちの熱意に深く心を打たれ、日本のもっと多くの人々に、彼らのありのままの姿を知ってもらおうと、映画『 able 』の制作を企画しました。
この映画で、日本人のダウン症と自閉症それぞれの障がいを持つ
2人の青年が、アメリカで3ヶ月のホームステイをします。
『able』は、その最初から最後までを記録したドキュメンタリー映画です。
この映画は、人間としてのありかたやいろんな大切なものを教えてくれます。
私はアメリカのホストファミリー(夫婦2人)がとても温かいのに
まず驚き、2人の青年が、回りの愛情を一身に受けてアメリカで
成長して行く過程を見て障がいに対しての先入観念が変わりました。
とくに、学校ぐるみで福祉に関わっているアメリカの学校が
とても印象に残りました。
3ヶ月間、家族として一緒に暮らしていく中で生まれる一体感が
とても素晴らしいです。
初めは皆とても不安そうな様子だったのが、日を追っていくにつれて
だんだんと変わっていく様子も見どころだと思います。
受け入れ先になるアメリカ人の夫婦は、障がいを持つ青年2人が、
日に日に、前向きに成長していくのを目の当たりに見て、
「もしどちらかでも私たちの子どもであったならどんなにか誇らしいだろう」
と泣きながら話されていました。
障がいを持つ子どもを育てている私にとって、
心からありがたい言葉だと思いました。。
夫婦2人と、障がいを持つ青年2人が3ヶ月間の間に
各人が各人から学び、自ら充実した生活を作っていくところにも
私は感動しました。
障がいを持つ青年から、大切なことを学ぼうとするアメリカ人夫婦に
私はとても見習うところが多かったです。
この映画は自主上映ですので、お近くで上映された折にでも
ご覧になっていただければその素晴らしさがおわかりになると思います。
また、DVDやVHSも発売されていますのでそちらの方でも
見ることが出来ます。
(上映予定やDVDやVHSの販売ついては下記HPをご参照下さい)
★『ableの会』HP
http://www.film-able.com/index.html
主人公の1人、ダウン症青年の渡辺 元くんのお母さん、
渡辺ジュンさんは『able』をはじめ、2冊の本を出版されています。
特に『療育サバイバル・ノート』は、
「日本文芸大賞・ノンフィクション部門」受賞作品です。
時間が出来たら必ず読んでみようと思います。
Able
療育サバイバル・ノート