先日、ダウン症の書家・金澤翔子さんのお母様、
金澤泰子さまのエッセイ「ダウン症って、本当は何?」
をご紹介させていただきました。
★金澤泰子さまエッセイ「ダウン症って、本当は何?」
http://plaza.rakuten.co.jp/pmdecorp/diary/200705280000/
このエッセイをご覧になられた方が、
金澤泰子さま宛てのお手紙をメールにて私に託されました。
私自身、そのお手紙の内容にとても感銘を受けましたので、
まだ幼いダウン症の子を育てていらっしゃる親の方にも大変
参考になると思い、大変恐縮ながら私のブログで紹介したい
旨をその方にお願いし、今日ご紹介出来ることになりました。
I.Tさん(イニシャルです)は、現在、10歳のダウン症の次男くんと、
中学1年生の長男くんを育児されている主婦の方です。
翔子さんが21歳、その丁度中間の年齢がI.Tさんの次男くんに
当たることもあり、私はこのお手紙が大変参考になりました。
それでは、I.Tさんが金澤泰子さまに宛てたお手紙を
ご紹介させていただきます(^^)b
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金澤泰子様
はじめまして。
わたしには、中学1年の長男と小学4年生になるダウン症の次男がいます。
この度、金澤様のエッセイを読む機会が持てたこと、
とても感謝しています。
「ダウン症とは本当は何であるか?」と聞かれたとき、
確かに「知的障害があって、言葉もうまくしゃべれなくて・・・」
かなり、否定的な表現でしか伝えられなかったと思います。
それに、こうしないと「つよがってる・・・」っていう風に捉えられることもありますから。
しかし、最近になってようやく「ダウン症」のことが少しづつ理解できてきている気がします。
今回のエッセイの最後の文章にふれて、
ダウン症とは何であるか・・・がすべて集約されている気がしました。
私自身のことですが、
次男が生まれたとき、はっきり落胆したのを昨日のことのように覚えています。
絶望もしたし、周りの人たちを巻き込んでは、悩んだり苦しんだり。
泣いて暮らしたといっても、大げさではないと思います。
そして、わたしがあの時、いちばん悲しく思ったのが、
「ふつうに産んであげられなくてごめんなさい。」ということです。
それは、赤ちゃんに対してもそうだし、周りの人にも。
そして自分にも・・・だったと思います。
今年で10才になる次男との日々は
「ふつう」という言葉に縛られてきた気がします。
どうしたら「ふつう」に近づけるのか?
どうしたら「ふつう」っぽく見えるのか?
何事もうまくはできない次男へ「ふつうにしなさい」という
ひどい言葉でしかりつけたことも、何度もあったと思います。
でも、
こうして先輩の言葉に触れて、
わたしが縛られてきた「ふつう」とは、一体、彼に何の意味があるのかと思うのです。
ダウン症の大きな障害である「言葉の壁」には、
ことごとくぶつかります。
初めて彼と出会う人は、大抵この「言葉」で
彼を「ふつう」じゃないと判断します。
しかし、
翔子さんと同じように
彼もまた自分の持っている少ない言葉で
自分の気持ちをストレートに的確に伝えることができます。
それから、
数の概念に関しても、とても苦手です。
しかし、
あるべき時間は、必ず彼の中に存在していて
自分なりのルールでそれを守って生きています。
そうなんです。
きっと、わたしたちが心配するようなつらさや苦しさなんかは
彼の中にはきっとなく、
ただ毎日を楽しく自分のペースで過ごしているだけなんです。
「ふつう」じゃないから「かわいそう」
そういわれる彼らは
ちっとも「かわいそう」な人じゃないんですね。
きっと、これから先も同じスタンスで生きていくのでしょう。
そう、天使のように。。。ですね。
わたしは何もできない母ですが、
彼を見守る役をもらったわけですから、
つまずいてもつまずいても
彼を見守り続けられるよう、がんばっていかなくてはいけません。
先輩の言葉に勇気と希望をもらいながら。。。
すみません。
エッセイの感想というより、
自分の話ばかりになってしまいましたが、
「がんばれる」勇気をいただけた気がします。
うちの子にはどんな未来が待っているのか?
心配だけじゃなく、楽しみが増えた気がしています。
素敵な文章をありがとうございました。
I.T
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実は、お手紙のご紹介を承知してくださったI.Tさんは、
私のブログによく遊びに来てくださる、美美りん♪さんなんです(^^)
★美美りん♪さんのブログ
「*Sweet Home*」
http://plaza.rakuten.co.jp/pikopikomama/
美美りん♪さんのブログでは、次男くんのことは時々しか
書かれておりません。
でも、とても楽しく生活されているご様子が伝わってきて、
その雰囲気だけでもとても楽しくなれます(^^)
特に、食べ物のお写真がきれいで楽しいし、
お店(多いところではスタバ、タリーズ、ミスドなど)での
おいしいもの情報は私も参考にさせていただいています!(^u^)♪
健常児を育てている方には理解できないかもしれませんが、
(失礼^^;)ダウン症児の育児はとても楽しいです!(^^*)
私のひろくんはまだあかちゃんですのでこれも当たり前だと
思いますが、美美りん♪さんのブログを見て勇気付けられるのは
多分そのところなのではないかと思っています(⌒▽⌒)b
これからひろくんを育てていく不安はもちろん私にもあります。
でも金澤泰子さまもそうなのですが、育てていらっしゃる母親や
ご家族が生き生きとしていらっしゃる様子を目の当たりに見ると、
その雰囲気だけでもとても勇気付けられますo(^-^)o
これからも美美りん♪さんの楽しいブログに期待しています!
この度は大切なお手紙をこちらでご紹介させていただき
誠にありがとうございました<(_ _*)>