今回と次回の2回に分けて、金澤泰子様のエッセイを
ご紹介させていただきます。
金澤泰子様は、ダウン症の女流書家・金澤翔子さんのお母様。
現在、かまくら春秋社発行の、『星座・歌とことば』(隔月発売)
において泰子様(文)、翔子さん(書)のコラボレーションで
エッセイを連載されていらっしゃいます。
このエッセイが出来上がるまでの過程について、
先日泰子様から興味あるお話をお聞きしました。
まず最初に出版社側から翔子さんが書かれる字を提示され、
それを翔子さんが「書」にしたためた後、
泰子様がその「書」の関連文を300字以内にまとめる、
といった聞くだけでとてもワクワクする面白い企画でした。
泰子様もとても楽しそうに話されていましたので、
この連載結構続くのかな~なんて期待しています。。m(゚- ゚ )
初回連載時より泰子様のご好意により私のブログで
貴重なエッセイをご紹介させていただいています。
今回は『星座』5月号、次回は7月号に掲載されたエッセイを
ご紹介させていただきます。(出版社には転載許可済みです)
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●雑誌『星座・歌とことば』5月号
『書-こころのかたち』より『青葉闇』
金澤泰子(文)、金澤翔子(書)
「青葉闇」◇ 金澤泰子
幼女期を運ぶ夏風逆転の歯ぎしり充てるわが瑠璃時計
今、私と机を並べて「青葉闇」の書を書いている娘・
翔子と同じ齢のころに作った私の拙い短歌である。
少女の頃、初夏の日は緑が濃く、陽光がキラキラして、
世界の明暗がはっきりしていた。そして光る青葉が重な
り合った葉陰に出来るヒンヤリとした静寂な空間、凛と
したその暗がりから出ると、外の景色が一段と深く、あ
りありと美しくなることがとても不思議であった。
私のそばで、無心に書を書いている翔子の目に、果し
てこの初夏の世界はどの様に映っているのであろうか。
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<今までこのブログでご紹介の金澤泰子さまのエッセイ>
★金澤泰子様エッセイ、『ダウン症って、本当は何?』
http://plaza.rakuten.co.jp/pmdecorp/diary/200705280000/
★金澤泰子様(文)・翔子さん(書)『慈悲』
(雑誌『星座』1月号より転載)
http://plaza.rakuten.co.jp/pmdecorp/diary/200706010000/
★金澤泰子様(文)・翔子さん(書)『微笑』
(雑誌『星座』3月号より転載)
http://plaza.rakuten.co.jp/pmdecorp/diary/200706050000/
★このブログ内の金澤泰子様関連の記事リンク集です。
http://plaza.rakuten.co.jp/pmdecorp/diary/?ctgy=47