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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:ダウン症関連講義
◆前回の続きです(^^) 第3部は教育講座です 1.天理よろづ相談所病院の「心疾患を持つダウン症児の療育」 2.近畿大学小児科の「ダウン症児の心疾患」でした。 天理よろづ病院の赤ちゃん体操教室に通っている ダウン症児44名中77%の34名に心疾患があり、そのうち 60%にあたる26名が手術既往があります。 心疾患をもつ子の療育の実際を事例を通して説明がありました。 術後2ヶ月から教室へ通うようになったRちゃんですが、 鼻注栄養だったため、管がはずれるといった事故を お母さんが恐れていて体操には積極的ではなかったそう です。途中、次の子が産まれたりもあるなかで、40ヶ月 で歩き始め、歩き始めてからはお母さんは言語や心理発達 にも積極的になったそうです。消極的なお母さんに対する 根気強い励ましがとても大切だとおっしゃってました。 チアノーゼを認めるSちゃんについては、あまり負担を かけないようマッサージから行っているそうですが、 いやがって泣いたりするとチアノーゼが顕著に認められる ので、苦慮しているそうです。 心疾患のある子の場合は、体操をあせらずに根治手術が 終わってから体操を開始するのが望ましいとのことでした。 教室では体操時間は30分なのですが、順番がまわって くるまでの待ち時間や、体操が終わってからプレイルーム で遊ぶことができるので、その時間帯も利用して、 お母さんの悩みを聞いたりといったフォローも行っている そうです。 天理よろづ病院の松村先生は、兄弟姉妹、とくに弟や妹 からの刺激がとても有効であるということを述べられて いました。確かにお姉ちゃんやお兄ちゃんのいる子や、 次の子がお腹にいるお母さんを見ると、うらやましいな と思ったりします。子どもは子ども同士とも言いますし、 お母さんではできないことが子どもはできたりしますからね☆ 第3部後半へつづく <ゆうママさん後日談> 『心疾患がある場合は体操をあせらない』ことも重要だ と思います。やっぱり最初はあせりますものね。ほとんど の医師は告知の時に身体の発達が遅いことと、知的障害 があることを言われると思うんです。 そうするとお母さんは身体の発達の遅れを何とかしなきゃ! とまずそっちに関心がいくのではないかと思います。 最近3ヶ月男児を育てているママから保健士さん経由で 「会いたい」とオファーを受けて喜んで会いに行って きたのですが、やっぱりあせってるって言われてました。 動脈管開存と肺高血圧、穴も開いているけど、医師から はマッサージは止められておらず、ベビードレナージュ の本も買ってあるとのことでした。マッサージをするこ とで血流がよくなって、それが赤ちゃんの身体に負担を かけるかもしれないよという話をし、玉井るか先生の アイコンタクトの話、絵本、歌など、マッサージや体操 以外でもやれることはたくさんあるしあせることはない から、マッサージは短時間に軽くでいいと思うよって 話をしました。 私が塚口で藤田先生に「あらまあ、この子はよう肥えて るね~ ちょっと遅なるかもしれへんね~」ってニコニコ 笑いながら言われたこと、その言葉であせる気持ちが なくなったことを話したら、すごく気持ちが楽になった って言われてました。 そして 『心疾患がないと言われても必ず心エコー検査を受けること』 これも重要です。私はすっかり油断していました。 ※これは次回の講義に出てくる内容になります。 ~以上、ゆうママさんのお話でした~ ●私の感想など 今回も素晴らしいお話が続きます。特に、 『心疾患がある場合は体操をあせらない』 『心疾患がないと言われても必ず心エコー検査を受けること』 が本文中とても重要だと感じました。 ダウン症児の療育は、子どもによって全く療育の仕方が 違ってきますので、一概にセオリー通りにはいかない点 も多々あると思います。子の成長具合によっては親の焦り も反映されるところだと思いますので、私も十分注意して いきたいと思います。ひろくんは最重度判定の子でも ありますので(^_^;A →次回へ続きます(^^)b →本ブログのトップページへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月17日 18時55分13秒
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