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ダウン症児の育児ブログ~派遣さんの☆ワクワク育児日記!~

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2010年03月04日
XML
カテゴリ:ひろくんの頚椎

この日は、岡山医療センターに先日旭川荘で撮った
レントゲン写真(3枚)と紹介状を持って行きました。

見てもらう先生は脊髄専門の先生なので、
どういう診断になるのか少し不安でした。
というのも、手術になる可能性があったからです。

こちらに伺う前に、以前頚椎の手術をされたお子様の
親の方にお話を聞いたのですが、手術までいく例はまれとのこと。。

私は無知な為、ダウン症の特徴として頚椎が弱いと
以前からずっと聞いていましたので、手術例も豊富で
そう難しくないものだと思い込んでいました。

お話を聞いて、幼い時に行う手術のデメリットが少し頭に
ひっかかりましたので、先生から「手術しましょう」と
言われても、少し様子を見るか、可能な限り他の先生の
話も聞くなりして、じっくり決めようと心積もりをしながら、
今日の診察にひろくんママと望みました。


■先生のお話

先生は、レントゲン3枚の写真を見て、他の2枚はそう
たいしたズレには写っていないが、前にうつむいた時の
写真が異常にずれていると指摘されました。
その距離は5~6mm。

子供の場合は4mmまで(大人は2mm)は許容範囲だが、
それでも、4mmずれれば問題ではあるとのこと。
例えば4mmジャストとしても、外力が働くとそれ以上
ずれるので、特にひろくんの場合、俯いた状態から
例えば後頭部に衝撃を受けると、5mmでは済まなくなります。

その結果、頚椎内を通っている脊髄を圧迫し、麻痺等を
おこしたり呼吸困難などを起こす恐れがあるとのこと。
それを聞いて、大変怖いなと思いました。


■ひろくんの病名

先生曰く、ひろくんの病名は、
環軸椎亜脱臼(かんじくついあだっきゅう)
とのことでした。

※上から1番目の頚椎は環状になっているので環椎、
2番目の頚椎は軸のように1番目に下からささっている
ので、軸椎と呼ばれているようです。
亜脱臼とは、脱臼のように間接が外れるのではなく、
ずれた状態になったものを亜脱臼と呼ぶそうです。
(以上私が帰ってから調べたものですので、
 確実な内容かどうかは保障しかねます^^;)



■ホッとしたこと

今回一番問題だと思っていた、上から2番目の軸椎の突起の
短さは、先生いわく、今のところ問題ない範囲とのことでした。
レントゲンに写っている突起の先端は軟骨になっていて
レントゲンでは見えにくいそう。

前の先生は、そちらの方が問題と言われていましたので
これは良い方に意外でしたが、反面ほっとする材料でした。

※突起の長さが本当に問題なければいいのですが、
ダウン症の特徴として軸椎の形成不全があると、
私が持っている「ダウン症ハンドブック」(上地先生の
「ダウン症児ハンドブック」ではありません)に載って
いましたので、まだ手放しで安心は出来ておりません(^_^;A



ダウン症ハンドブック

※上記の本の頚椎部分の立ち読みが出来ます。
グーグルで、「ダウン症ハンドブック 軸椎」と検索して
検索上位の「Google ブック検索結果」をクリック。
そのページから立ち読みできます。
「7.頚椎異常」の項目になります。



このようにこと頚椎に関しては、今回のひろくんの場合、
先生ごとに診断が違っていますので、かなり難しいのだな
ということはよくわかりました。

ましてやひろくんはダウン症児ということもありますので
よほど詳しい先生でないと、的確な判断が出来ないのだ
とも今回とても感じました。


■手術に関して

手術に関しては、今してもいいし、後に伸ばしてもいい
というどっちつかずの答えが返ってきました。
これはどちらもメリットデメリットがあり、先生のほうで
指示することは出来ないとのこと。

幼い時に手術するデメリットは、やはり骨の成長を妨げる
こと、骨が弱いので手術をしても効果がどの程度出るか
わからないとのことでした。また止め具も特殊なものに
なるとのこと。メリットは、早いうちに手術することで
事故を未然に防ぐことが出来るとか。

これを聞いて、手術は先送りにすることにしました。
7歳くらいからを目安に、待てるなら小学校高学年くらいに
なると骨も大分しっかりして手術も行いやすいそうです。
ダウン症のお子さんは成長が遅いから、小学校高学年
位のほうがいいかな、とも。

※でも先生によってはダウン症の子は一般に4歳にするのが
良いという話も、ひろくんママが他の先生から聞いています
ので、本当に迷うところです。もちろんその子その子の
状態によって、この年齢は変わるのだと思いますが。



骨折のときにギプスをするように、固定すれば固まることも
あるので、まずはカラーをつけて様子を見てはとのことでした。
ですので、ひろくんは早急にカラーを作ろうと思います。

今後暑くなれば少し大変かと思うのですが、工夫しながら
カラーと仲良くしてもらおうと思っています。
でもかなり小さいもの(特注?)になるのかな?
なによりいいように固まってくれればと願っています。。


■事故が原因?

このずれは事故が原因によるものか聞いてみたのですが、
それはわからないとのこと。先天的な可能性もあるし、
今の状態だけをみては判断できないそうです。

ですので、今までひろくんの頚椎をずっと見てくれた
倉中病院の先生に後日見て頂いて診断してもらおうと思います。
事故担当の保険屋さんにも、そろそろなんらかの答えを
出さないといけない時期だと思いますが、結局原因が
わからなければどういう扱いになるのかが少し不安です。


■今回頼りになったこと

今回、頚椎の手術というまれな事例に対する時にやはり
一番頼りになったのは、以前手術を経験されている方の
お話でした。

インターネットで検索してもなかなか出てきませんし、
事例が少ないということは書いてある信憑性も、私レベル
ではわかりません。。
その方のお子様が手術をされた時は、近年に前例がなかった
らしく、その為かなり色んな経験をされていらっしゃいます。

私がメールで相談して、ひろくんママが電話でお話を直接
聞いたのですが、オペの方法、近年の岡山での状況、
心疾患との関連など、到底調べただけではわからないこと
まで、お忙しい中でも、懇切丁寧に説明して下さいました。

今まで、急を要するまれなケースに陥ったことが
無かっただけに、子供の命にもかかわる今回のケース、
経験された親の方のお話はとても貴重だと身にしみて思いました。


実はこの方、以前こちらのブログでも紹介しました
「ゆっくりゆっくり」の著者の方でもあります。

※以前、こちらでご紹介させていただきました。

 → 森下晶子著「ゆっくり ゆっくり」「しんちゃんのやまのぼり」


■頚椎に関してお悩みの方へ

頚椎に関してお悩みの方がもしいらっしゃったらという
ことで、著者の森下さんは連絡先の公開を希望されたの
ですが、さすがにそれは私から出来ませんので、もし何か
相談事がありましたら、「ゆっくり ゆっくり」の巻末の連絡先にて
直接、もしくは、私宛にご連絡下されば、私から森下さん
宛てのメールアドレスをお伝えさせていただきます。

 → 私への連絡先はこちらです(^^)


もちろん森下さんはお医者さんではありませんので、
あくまでも親の方の経験談としてくれぐれも参考程度に
聞かれるようよろしくお願い致しますm(_ _)m


ところで「ゆっくり ゆっくり」は著者のお子様が10歳まで
に経験された様々な闘病体験(頚椎の手術も含む)を綴った
本になります。私はすでに手元にありましたが、今回少し
近づいて読むことが出来ました。とても参考になります。

今回、森下さんにつないで下さったかれんママさんにも
大変感謝していますm(_ _)m


 → 本ブログのトップページへ

 → 頚椎関連をこちらにまとめています

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最終更新日  2010年03月07日 19時16分17秒
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