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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:ダウン症書家・金澤翔子さん
先日、待望の金澤泰子さんの新刊書、 「天使がこの世に降り立てば」を読了しました。 ◆金澤泰子さんからのメッセージ◆
※金澤泰子さんから直接ご購入される場合は、若干 お安くなり、また、翔子さんのサインがついているとの ことでした。本を泰子さんから購入される時の連絡先は、 下記、tkageさんご運営のHPをご参照下さい。 → 書・翔子小蘭 ※今回ご紹介しました泰子さんからのメッセージは、 上記HP掲載の泰子さんのメッセージと同内容です。 ■「天使がこの世に降り立てば」を読んで 今回のご著書は、翔子さんを出産された当時の日記が メインになりますが、先日頂いたメールでは泰子さん曰く、 「20余年前と今では、時代背景が大きく違いますので、 あの日記は、過激ですよね。しかし全く手を入れずに (今とは気持が大幅に違うので、一文も直さずに、 人の名前だけはイニシャルで)出版してください、 との事でしたので、あの時をそのまま出しました。」 と言われるだけあって、こんな内容まで出していいのか…、 と私が心配するほどプライベートなことも書いてあります。 それだけに、泰子さんにより近づいて読むことが出来て パパの立場の私ではありますが、終始共感しながら 読み進めることが出来ました。 ■本の構成等 本は1章と2章とに大きく分かれていて、 1章が過去の日記、2章が最近のエッセイになっています。 また、ところどころに翔子さん、泰子さんの当時の写真が 入っており、翔子さんの書の写真も今回も多く掲載されています。 1章では、出産されてからの泰子さんの心の浮き沈みが 詳しく描かれています。しかしながら、その絶望感や閉塞感の 中でも、翔子さんに対する愛情を本から強く感じましたので、 泰子さんの母親としての本能の強さにとても大きなものを感じました。 また、とても苦しい時期だったにもかかわらず、自らの 気持ちに正直に、また、あたかも本になるのが約束されて いたかのように丁寧に日記をつけられていること とてもすごいことだと思いました。 続く2章では、今の静かなご心境がエッセイを通して 綴られています。過去の日記が昇華されるこのエッセイは 泰子さんがこの本で一番伝えたいこと、とおっしゃっていた通り 読んでいてとても救われる思いがしました。 2章の後に続く翔子さんの素敵な書と合わせて 読後感がとてもさわやかです。 最後の2ショット写真は、特に印象に残りました。 今後もお2人をいっそう励みにしていきたいと思います。 天使がこの世に降り立てば ■建仁寺展、建長寺展のお知らせ 今更なのですが^^;、明日から金澤翔子さんの鎌倉・建長寺展、 またその後続いて京都の建仁時展が開催されます。
※上記は、HP「書・翔子小蘭」より引用させて頂いています。 また、携帯の待ち受け画面で翔子さんの書を見られるそうです。 私も早速ダウンロードしてみようと思います(^^) → 詳細はこちら、「【金澤翔子】のパソコン教室日記」より ■余談です 今回の新刊書も、ダウン症児の親として、 勇気付けられるところがとても多い本でした。 今のお2人の成功は、表面上は華やかな面がとても 目立つのですが、ご出産当初はとてもご苦労を されていたことが、ある意味とても身近に感じました。 当時は今よりもとても偏った情報しか流れていなかった という話を良く聞きますので、そんな中、よくここまで 頑張られたのだと、本を読む前以上にお2人にとても 共感することが出来ました。 親の役割はとても大きいことを感じます。 皆が皆、翔子さんのような素晴らしい才能を開花させることは とても難しいと思いますし、生まれつき身体が弱いお子さん (私の息子ももちろんそうですが)も多くいらっしゃると思います。 それでもダウン症の資質は決して悲観するものではないし、 むしろ喜ぶべきもので、その子から得るものはとても多く あることを今回の本で再認識しました。 私ごとですが、息子が生まれた理由を考えてみたときに、 ひょっとしてこの子は、回りを幸せにしたくてそれだけの ために生まれてきたのではないかと時々思うことがあります。 真意はさておいて、家族皆がいつもひろくんを囲んで幸せで いられるような家庭にしていければ理想です。 ただ最近は忙しくてなかなか思う通りにはなりません…(^_^;A → 本ブログのトップページへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月01日 22時47分13秒
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