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テーマ:障害児と生きる日常(4433)
カテゴリ:ダウン症書家・金澤翔子さん
ご存知の方も大変多いと思いますが 金澤翔子さんが明日岡山に来られるお知らせです。 場所は瀬戸内市立美術館。 明日6月2日(土)に席上揮毫やトークが 企画されているようです。 事前に整理券が配布されるそうなので 詳細は下記リンク先ごご参照ください。 ※瀬戸内市立美術館HPより http://www.city.setouchi.lg.jp/~museum/exhibition2.html#kanazawa 少し心配なのは、翔子さんが足を2月に 骨折されていたそうで、私はその事を先日の 水戸の席上揮毫のニュースから知りました。 http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20120526/CK2012052602000126.html 水戸での席上揮毫は大成功したとのことですので、 心配はないと思いますが、ダウン症の方の 骨折に関して私は無知な為少し心配しています。 今回良い形でイベントが行われることを祈ります。 私の方は仕事の予定が入っており、 参加することはできないのですが、 出来れば他の日にでも 会場に足を向けられればと考えています。 そういえば、昨年末頃に、四国の高松で 初めて翔子さんとお母様とお会いした時の ことを思い出しました。 http://plaza.rakuten.co.jp/pmdecorp/diary/201111180000/ 翔子さんを知って約5年くらいになるのですが、 なかなかお会いできる機会がなく 高松で初めて顔を直に拝見することが出来て とても感慨深い思い出になりました。 忙しさにかまけてあれからずっと こちらで書けていませんでしたが、 翔子さん、泰子さんに初めて会った時の ことを少し思い出してみようと思います。 ■2012年11月20日サンポートホール高松にて その日、風がとても強く、 瀬戸大橋が通行止めになるかもと 思うような強風がずっと続いていました。 そのせいで、会場屋上で予定されていた 瀬戸内の海と翔子さんの書のコラボイベントが 中止になったことがとても残念でした。 書展の方に足を向けました。 ■母・泰子さん 書展の会場に入ると、 講演準備の為に会場から出ようとしていた お母様の泰子さんとばったり鉢合わせ。 これからお忙しいのに時間を割いて、 会場の中にいる翔子さんのところへ 私たちを案内して下さいました。 暗い会場に、大きな素晴らしい盆栽が 多く展示されるなか、その背景に翔子さんの 大きな書がライトアップされていて 独特の世界をかもしだしていました。 単独で展示されている翔子さんの書も 大きなものばかりですごい迫力。 丁度翔子さん、泰山先生が何人かと 談笑しているところでした。 皆さんとても有名な方ばかりでしたので、 私たちには場違いのようななにかしら 宙に浮いたような気分^^; ひろくんは泰子さんが手のひらで 顔を挟んであやしてくれることに大喜び。 顔を触られるのは基本的に嫌がる子なのに やっぱり違うんですね。 泰子さんの印象は、思ったより背が低くて とてもやわらかな雰囲気、何か浮世離れ しているようなとても素敵な印象を受けました。 テレビの雰囲気そのままの感じでした。 ■翔子さん 翔子さんはバギー上で足を組むひろくんに、 「お行儀が悪いよ」と言って、何度も足を 下ろしてくれたのにひろくんは何度も 足を上げたりして、本当に微笑ましかったです。 さすがお姉ちゃんだな~と思いました。 一緒に歩く練習しようねと言ってくれたのには やっぱり感激しましたね。 翔子さんの印象は、とても小さくかわいらしい感じ。 挨拶も丁寧で、私たちの方が至らなかったです。 握手した手は小さく、こんな手でどうやって あのような字を書けるのかとても不思議に思いました。 スーツ姿もとてもお似合いでした。 ■柳田泰山先生 泰山先生は背が高く、ダンディな雰囲気で、 写真そのままの方でした。 ひろくんの前にしゃがんで、にこやかに 話しかけながら手を前に差し出すと ひろくん自然に手を前に差し出し、 泰山先生と握手してました。 初対面の人ではこのような事がほとんど 無いだけに、この辺りとても大きな方だなと 家内と驚きました。 泰山先生のお話によると この日強風で中止になった瀬戸内海と書との コラボ企画の為に書かれた6枚の書は 今後も展示されないらしく、日の目を見られないそう。 とてももったいない話しだと思いました。 帰り際にもまた偶然ばったり会い、 ひろくん握手をしてもらってました。 ■講演 泰子さんの講演があったのですが、 期待通り良い話をたくさん聞けました。 すでにご著書等で知っている話も多かったのですが 生のお話は入り方が違います。 印象に残ったのは「無心の心には愛が宿る」 という言葉。もちろん翔子さんのことです。 翔子さんの話で、面白かったのは片思いの話。 翔子さんは相手が好きと思ったら相手も自分と 同じように思っていると感じるらしく、 例えば普通の人の恋愛は上手くいっている 時でさえ不安に思うことが多いのに、 翔子さんはそれが無いので毎日がバラ色とか。 その他、色んなお話が聴けて とても有意義な時間を過ごせました。 ■翔子さんの席上揮毫 その後に、翔子さんの席上揮毫がありました。 席上揮毫の「龍翔鳳舞」(りゅうしょうほうまい)は 今年の縁起をかつぐ文字だそうです。 翔子さんの今年のカレンダーも「六龍」で 6枚全てに「龍」の文字が含まれていて とても縁起が良いそうです。 初めに踊りながら舞台袖から登場されたので 少し驚きましたが、お客さんへのサービス精神が とても伝わってきて、会場皆が自然に応援したく なるような雰囲気になっていたように思います。 翔子さんのパフォーマンス、最高です^^ 席上揮毫がはじまると シーンとしてうって変った緊張感。 大筆を下ろす際の翔子さんの掛け声が とても気持ちよく耳に響きました。 大きな筆でかかれていましたが、 4文字バランスよく書かれていて 席上揮毫というものを目の当たりに見て 大変感動しました。 ■柳田泰山先生の解説 揮毫後の泰山先生の解説では、 「龍翔鳳舞」の最初の横棒の斜めの角度と それ以降の文字の角度が同じなのは これだけ大きな文字になると 身体で会得しないと出来ないものだそう。 また、泰山先生のお父様がよく、 「オペラは最高の芸術」と話されていたそうで、 展示してある書は言い過ぎるようだが抜けがらで、 その場で書くことそのものが最高の表現と 席上揮毫の意義を話されていました。 ところで翔子さんの好きな事は 聖書をシャーペンで写すことだそうで これは確か泰子さんの本で書かれていた と思うのですが、改めて面白いと思いました。 泰山先生の話では、書道の教室の帰り道に ホテルの喫茶店によって聖書の写しをするそうです。 「その支払いは私がやってます」 という落ちで会場をどっと沸かせていました。 本当に先生の話はユーモアがあって面白い。 特に翔子さんとの舞台でのかけあいがお見事でした。 ■ひろくんの様子 2時間通じて意外にもひろくんはぐずらず 講演も席上揮毫も静かに見ていました。 実は始まる前はかなり手こずって、 会場に入れない事も覚悟するくらいだったのですが 雰囲気がとてもよかったのでしょうね。 おとなしくバギーに乗って過ごしていたようです。 (私とちーちゃんは息子を家内にまかせて 前の方でかぶりついてました^^;) かなり長くなってしまいましたが、 やっとこの日の事を書くことが出来ました。 明日は定員150名と少ないのですが また多くの方が感動されるに違いありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年06月03日 11時20分00秒
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