今日、とても素敵な食事処でランチしました。
新しく出来たばかりの広い道に沿って出来た豆腐料理専門店。
平日にもかかわらず、大きなスペースの駐車場は満員
しかもお店の待合室には人があふれんばかり。
とても広い店内が狭く感じるほどでした。
ここのお店のことは知っていましたが、
入るのは今日が初めてで楽しみでした。
駐車場から店内に入るアプローチの風情に期待は高まります。
飛び石のある小道に沿って両端の植栽が秋のなごりを感じさせ、
ときおり、紅葉した葉がハラハラと落ちていました。
そしてその下はモウセンゴケがびっしり、埋めつくしています。
これから、咲こうとする椿にたくさんのつぼみがつけて
今か、今かと出番を待っているようです。
予約してくれているので、名前を告げるとすぐに案内をしてくれました。
奥まった、小さな個室。
大きな窓の外にはやはり、カエデが植えられ、
待合室の喧騒とはかけ離れた静けさを感じました。
私が一番遅れたので、すぐに料理が運ばれてきました。
前菜のたぐり湯葉から始まって
次々に美味しい暖かい料理に舌鼓。
私たちの前にはもう、すでにメインの料理の『野菜たっぷりのつみれ鍋』の
土鍋がテーブルにはめ込まれた電磁調理器の上に置かれていました。
ちょうど四品目の生麩田楽の1本目を食べていた時です。
なにか、『パリ』っとか、『パチン』とか変な音がしたのです。
『何？なんの音？』とお互いに思わず、顔を見合わせて確認しましたが
その音がどこから発生したのか最初、わかりませんでした。
そのうち、一人が『何か変な臭いがしない？』と言い出しました。
『臭い？そう言えば、嫌なにおいがするね』と言ったと同時に
びっくりしたことに、今度は煙が発生し始めたのです。
なんとその発生源は電磁調理器でした。
『嘘！』と思いましたが、確かに煙はそこからのようです。
慌てた私たちは、フロントに電話をしました。
待っている間にもどんどん立ち上る煙にその場所にとても怖くて
平常心でいられる状態ではなくなってみんなで立ち上げリ、
部屋から避難する寸前でした。
従業員さんが走って飛んできて、電磁調理器のスイッチを切ってくれました。
でも、ひどい臭いと煙でとてもそこの部屋にはもういられません。
平謝りの従業員さんの指示でいったん、また、待合室に戻り、
空き部屋を待つことになりました。
その間、私が考えたのは、電磁調理器や土鍋のことではなく、
生麩田楽がもう一本、残っていて食べそこなったということで
その行方が気になってしかたありません。
しばらく待っていましたが、その間にも私たちがさっきいた部屋から
変な臭いが待合室まで漂ってきてしまいました。
従業員さんの話によれば、おろしたての土鍋が
電磁調理器に入っているアルミと反応して燃えだしたらしいのです。
結局、別の今度は個室のテーブル席を用意され、
そこで会食を再開しました。
中に入るとなんと、生麩田楽がある！
全員のテーブルに2本ずつ並んでいるのを発見！
私、そのうち1本をすでに食べてしまっているから
1本はもしかしら、おまけ？
まだ、1本も食べていない人には気の毒だったけど、
とっても美味しい田楽だったから、それがすごくうれしかった…
それに、頼んでいない、ウーロン茶を運んできてくれました。
しかも、会計の時にこれ使ってくださいと可愛いカレンダーまで
人数分くれました。(これは他のお客にはやっていませんでした）
すっかり、気を良くした私たちだったけど、
食いしん坊の私は
『部屋を避難する前にもう一本残っていた田楽を
1本手にしていれば、合計4本食べられてのでは？』
というせこい考えが頭の中をよぎってしまいました。
さっきまで、アレンジメント教室のみんなとウェデングブーケの話で
盛り上がっていたのに食い物系にやたら弱い私の座右の銘は
やっぱり『花より団子』なんだと確信してしまったお昼のランチタイムでした。
| 蓮4044
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