隣の庭にきらめくツリーを借景して今年のクリスマスシーズンは賑やかだ。
どうして隣りはわざわざ、我が家のリビングに近い木を選んで
電飾の飾りをしたのだろう?
確かにツリーにするにはぴったりの形がいい木なのだが
隣のリビングからはそのツリーは見えにくいはずだ。
しかも、隣りは普段は夫婦2人暮らしでツリーを喜ぶ子どもはいないのだ。
それでは我が家の子どものため?な、はずはないでしょう!
何か謎めいた感じがしないでもない…
我が家は大きな道から外れて小さな道に入って6軒目で一番奥にある。
隣りは5軒目で我が家としか接していない。
『隣りは何をする人ぞ?』
おじさんが何をしている人かはっきり言って知らないのだ。
ベンツに乗っているところを推測すると普通のサラリーマンではないようだ。
それによく、日中もいる。
奥さんは、どう見てもアングロサクソン系の西洋人だ。
が、日本語がかなり上手い。
息子さんは船に乗っていると聞いた。
娘さんはピアニストでフランスに留学して、去年、フランス人と結婚した。
広い庭でコックを呼んでガーデンウエディング。
招待されたが、夫婦そろって仕事だった。
断るのも失礼だったので子ども2人に花とお菓子を持たせて代わりに行かせた。
が、普段は年も全く違うのであいさつ程度で特に付き合いがあるわけではない
そんなお隣りさんは、不思議なことに
私たちが隣りに対して、苦情を言うと
それに従い、すぐ処理をするのだ。
まるで、家の中の会話が盗聴器で聞かれているのではと
思えるほど迅速に片付ける。
前にも書いたが、ホースからもれた水が我が家の玄関に
流れて水浸しになった時、言えずに困っていたら、
次の日、ホースの修理がしてあった。
昨日もそうだった。
隣の藤棚のつるが伸びてきてフェンスを越え、
我が家の大きな名前がわからない木に絡んでいたので
『どうにかならないか?』と話したばかりだった。
勝手につるをこちらから切るのもどんなもんだろうと考えていた。
昨日の朝、ピンポーンと玄関のベルが鳴った。
『朝っぱらから、誰だろう?』と出たら、隣のご主人で
木を切らせて欲しいといった。
我が家へ入る所に竹やぶがあり、そこを少し、切らせて欲しいというのだ。
願ったり、叶ったりだ。
竹が増えすぎて困っていたのだ。
日照時間にも関わってくる。
『どうぞ、お好きなだけ切って下さい。』と言う。
するとご主人が、『そこの大きな木もついでに切りましょう。
私のところの藤のツルが絡んでいるようですので』
と付け加えた。
『ヤッター!』と心の中で叫ぶ。
この木、実は邪魔になってしょうがなかったのだ。
花も実もならなくて名前もわからず、成長、著しく困っていた。
隣の椿が勢いに押されていた。
その隣の梅もその木の八方から伸びる枝でかなりの部分が陰になっていた。
これは渡りに舟である。
『どんどん、切って構いませんから』と言い残し、仕事へ行った。
その日は帰りはすでに暗くなっていて、どう、木が切られたのか
残念ながら良く見えなかった。
今日は、気になったので、すぐ庭に出てみた。
見事にバッサリ、切ってくれている。
大きな木は上手くすかされてその下の木に光が注がれていた。
大きな木は危ないし、なかなか素人では切れない。
しかも高さも10メートル近くあったのだ。
雇われた人たちが来ていたから、プロの人が切ったようだ。
直接、言った覚えはないのだけど、
よく、気づいてくれる隣人に感謝する。
ただ、ひとつ、その大きな木の枝が1本落ちそこなって
梅の木にの引っかかり、宙ぶらりんになっていることを除けば
満点をやりたい心境だった。
| 蓮4044
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
x
Category
(211)
(5)
(3)
ペット(0)
(3)
(1)
(1)
(1)
(1)
|
|