予定では仕事場でいろんな内職ができるはずだった…
今日は私が一人の勤務だったから。
だが、朝の占いの時から何故か引っかかっていた
『時間が思い通りに運ばないから、早め早めに用意しましょう』
と言っていたので。
とりあえず、するべき仕事を済ませていった。
10時前に土曜日のやり残しの仕事をほぼ、終えることが出来た。
あとはゆっくり、1月号の市民センターの館報の
記事集めでもしようと思っていた。
まだまだ、時間はたっぷりある。
自分のパソコンを持ってきていたので
CDの録音でもしようと思っていた矢先だった。
見慣れたおじさんが一人やってきた。
それから、もう一人
また、一人。
計3人。
まさか、この時点で、このおじさん達との長い一日が
始まろうとしていたとは知る由もなかった。
おじさんと言っても自分も十分におばさんだ。
が、きっと、この3人の方が平均7、8歳くらいは上と見ている。
『オイ、オイ、この事務所が待ち合わせ場所なわけ?』
3人はあいさつもそこそこに仕事を始めた。
って、どうしてここで仕事をするんだ?
ここは私の仕事場じゃない?
この地区の諸団体役員の長を集めての新年祝賀会が毎年、年明けに開かれている
この3人のおじさんはそれの実行委員なのだ。
それの打ち合わせと招待客へ送る往復はがきでの出欠の印刷等など
誰に断ったのか、勝手に始めてしまった。
『まっ、5時まで時間もあるし、文面作って印刷したら帰るだろう』と
最初は簡単に考えていた。
が、時間はどんどん経ち、昼を過ぎても帰らない。
私の机以外の机に3人はしっかり座り込んですっかり、馴染んでいた。
一人は館長の席に堂々と座り、マイパソコンで何か打っていた。
もう、一人は事務所内にある、パソコンを使い、何かを印刷していた。
午後、3時が過ぎてもまだ、帰らない。
そのうち、こんな声が聞えてきた。
『このままだと、5時になっても終わらんぞ』
『えっ!なんですって!』
だめ、絶対に今日はダメよ!
だって、今日は旦那の会社の忘年会5時に仕事が終わったら、
すぐに帰り、一次会の料理屋に連れて行く約束をしているのだ。
思わず、『今日はダメです。絶対に5時にはぴったり、帰らせてもらいます。
もし、だめなら、鍵を置いて帰りますから、私の代わりに閉めて下さい。』
と、半分、冗談で言ってしまった。
すると、一人のおじさんが、
『鍵のかけ方、教えてくれたらいいから』と言ってきた。
『嘘だろう?』と思いつつも、鍵のかけ方を手順を教えていく。
そして、とうとう、タイムアップ!
私はダッシュし、センターに心を残しつつ、車のハンドルを握った。
家のずっと手前までもう、旦那は出てきていた。
そのまま、乗せると、旦那の仕事場に近い忘年会の場所に急ぐ。
帰りに、外出していた娘と待ち合わせをして帰った。
その時点で7時過ぎだった。
もう、おじさん達は帰っただろうと踏んでいた。
が、夕食後、それは覆される。
電話が鳴り、『電気を切りたいけど、場所がわからない』と言ってきた。
もう、8時はとっくに過ぎていた。
『まだ、いたのですか?』と半ば呆れて聞いた。
鍵は預けたものの、やはり、職員としての立場上、
私が施錠をしたほうがいいのはわかっていた。
仕方がないので行くことにした。
が、行ってみるとまだ、仕事をしているのだ。
『なんだ、鍵をかけて帰る段階じゃないのかよ!』
私は車を飛ばしてきたというのに、悠長なおじさん達だ。
結局、それからさらに、30分以上、足止めを食ってしまった。
まぁ、でもここで怒ったって仕方がないこと…
あくまでも地域の仕事をしているのだから、助けてあげないとね。
最後の鍵をかけると例の疲れたオバさん声のアナウンスで
警備会社のセキュティーが開始された。
後ろを振り返ると、なぜか、3人のおじさんが私に何かを差し出している
見ると、シュークリームの袋だ。
私がいない間に誰かが差し入れたのだろうか?
お礼な訳ね…
往復を含めたら、50分近く、時間外出勤している。
シュークリーム3個じゃ割に合わないけど、
おじさんが食べてるところを想像したら、ちょっと、気持ち悪いので
シュークリームの良く似合う女は3人からありがたく、
シュークリームをいただくことにした。
| 蓮4044
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