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テーマ:猫のいる生活(138424)
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♪あなたの思わせぶりなくちづけは 耐え切れぬ程の苦しさ
心は暗がりの扉の影で 報われぬ愛の予感に震える... ご存知 山下達郎のヒット曲「あまく危険な香り」ですね。 1982年ですよ~古いなぁ。 TBSドラマの主題歌でしたね。 それはオーディオに手を染めることです(笑) ふたりともピタリと縁を断ち切って、オーディオごときに翻弄されるなんてまっぴらと毅然とした態度とってるけど... オーディオにのめり込むと「アリ地獄」なんです。 とにかくお金と場所をとる。 例えば軽く音楽でもとCDプレーヤーと簡単なアンプと小型のスピーカーを揃えたとします。 ところが、だんだん再生される音に満足できなくなってくる。 そこが敵の付け目で、装置一式のグレードアップ...から、ど~せならレコードプレーヤーとカセットデッキもと。 そうなるとレコードプレーヤーはいいけど、プレーヤーでレコードの音をひろってくる「カートリッジ」は?チンケなモン使えないなぁ。 スピーカーコードや接続用コードもいいものを揃えたい。 で、思い切って大奮発しても、そのうちもっといいもの=お値段の高いものが欲しくなる。 と云うとどまることを知らない悪循環に陥るワケです。 云ってみれば、車にのめり込むのとよく似てる。 英単語に「Get into」ってのがありますが、例えば「get into bed(ベッドに入り込む)」みたいに「入る」が一般的な使い方ですが、スラッグには「熱中する」と云うイミもあります。 これが転じてGet into=労力、時間、お金などを費やすイミでも使われるのですが、オーディオの世界に足を踏み入れると云うことは、まさに「Get into」の世界なんですな。 私は電子回路に興味があって、他人から見たら何がオモロイの?みたいなモンをいろいろ作って遊んでるのですが、手を染めるものはもっぱら短波ラジオや測定器ばかりです。 オーディオでは自作機で音楽を楽しむ人も多いのですが、これだけは手をつけないでいました。 なんでかと云うと、オーディオで使う部品はラジオなんかと違ってとんでもなく高価なオーディオ用と云われる部品でないとダメらしい? 普通の部品でもダメぢゃないけど、結局、なんか満足できなくて作り直しの繰り返し。 だったら、最初から俗に云うオーディオ用部品で作った方が精神衛生上いいワケです。 それにも増して私がオーディオに二の足踏むのは、いまどき中国製のアンプなんて通販なんかで とても安く売られてて、一から部品揃えて作るよりはるかに安上がり。 なんですが、安いのは安いなりで、使ってる部品は安物のPC用だったり、音もラジカセと変わらないようなのが多い。 もちろん中国製でも何十万も出せばそれなりのアンプも手に入るのですが、それではアンプだけにとどまらずの例の悪循環の繰り返しになるのですな。 なんてこと考えながら、ある日Amazon を眺めてたら、中国製の「真空管ヘッドフォン」アンプキットが掲載されてました。 電源は別に用意しなくちゃならないけど、アンプ本体は全部部品揃っててお値段2,188円。 コレ、真空管込み(もちろん中国製)でこのお値段です。 ヘッドフォンアンプだったら、オーディオテクニカのかなり上等なヘッドフォン持ってるし、これだったらスピーカー繋がなくて使えるから、例の悪循環には陥らないか... 音楽ソースは手作りのSDカードプレーヤーがあるので、それを繋げばいいし、最悪MP3プレーヤーもあるので事足ります。 なんてことで、つい買ってしまった。 のはいいけど、使ってる部品は民生用ばかりで、オーディオに特化したものなど皆無。 これは、全部日本製のオーディオグレードのものにしないとアウトです。 入力コネクターも民生用ではイマイチなので業務用のキャノンコネクターを奮発して、電源トランスも値段高いけどオーディオ用のを奮発。 もっとも大きい問題は真空管です。 「6J1」と云う中国製の真空管を使ってるのですが、データを見るとあんましな性能。 それにも増して中国製では信頼性が薄すぎる。 この6J1と云う真空管はアメリカのGE製5654Wのコピー品です。 と、云うかGE製5654Wのコピーをロシアが6J1と云う名称で作って、そのまたコピーを中国が作ったのですね。 で、中国製の6J1をロシア製の6J1に載せ替えるべく、別に注文しました。 なぜアメリカ製にしなかったかと云うと、中国製とアメリカ製は音に遜色がなく、ロシア製がもっとも深みがあるとネット記事に載ってたからです。 ロシア真空管は古くから日本の企業が並行輸入してたので、ロシアと取引できなくなっても国内に在庫があるのです。 それに真空管は差し替えできるので、中国製とロシア製の音比較もできるのですね。 なんてことしてたら、どんどん費用が膨らんできた。 もはや使った費用は、出来合いの中国製ヘッドフォンアンプの何倍にも達してます。 こんなんだったらキットなんて買わずに、最初から自分で部品集めして組み立てたほうが簡単だった。 まさにオーディオの悪循環も最たるものに陥ったのです。 で、ど~せならと音量を表示するVUメーターから、パワーアンプにも接続できるようライン取り出しのバッファーアンプも新調して、6J1だけのアンプでは出力小さいと聞いてたので、すべてオーディオ部品で構成された日本製のICヘッドフォンアンプキットも購入して、真空管+ICの玉石混交アンプを作ることにしました。 真空管で音に味付けする感覚ですね。 まだ、ほとんど部品のままで半年以上放置してます。 気が向けば、モジュールごとにちょっとずつ作り置きの段階。 いったい、いつ完成するのでしょうね(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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