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テーマ:猫のいる生活(138410)
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もう少ししたら、ヨメの退院手続きのため病院に行ってきます。
もう、通常の定期検診以外、ここに来ることがないようにしないといけませんね。 ヨメはとにかく肺=酸素量がネックなので、パルスオキシメーターで頻繁に血中酸素料を計ってウオッチさせないと。 ゼラチンの主成分は、コラーゲン由来のタンパク質が86%、水分約12%と灰分です。 ゼラチンは食用の他に、別の使われ方もしてますね。 飲み薬に使用されるカプセルもゼラチンですし、湿布薬にもゼラチンが用いられてます。 もうひとつ微生物研究でゼラチンが使われてることがあります。 微生物や菌を培養するシャーレ(ガラス製の平皿)にゼラチンを満たしてそこで培養するものです。 この微生物研究で使うゼラチンにはある欠点がありました。 ひとつは細菌によってはゼラチンが溶かされることで、もうひとつは、ゼラチンは37℃で溶けてしまうことです。 要するに体温が必要な病原菌の培養にゼラチンは利用できないのですね。 そのゼラチンの欠点を代替えするのが「寒天」です。 あの、みつ豆の中に入ってる四角い寒天です。 動物の皮や骨などから抽出したコラーゲンを主成分にするゼラチンは動物性のタンパク質です。 一方、寒天はテングサなどの紅藻類海藻を原料にしているので、主成分は炭水化物です。 寒天は100℃で溶け、40℃で固まり、 再度溶かすときも、100℃近く加熱しないと溶かすことができません。 なので30℃前後での細菌培養に適してるのです。 その寒天を培養に使うことを考えついたのはファニー・ヘッセと云うオランダ系のアメリカ人で細菌学者の妻です。 1800年代後半のことでした。 彼女の夫はドイツの細菌学者コッホのもとで研究してましたが、彼女もまた夫の手伝いをし、細菌培養の準備や器具の洗浄、科学出版物のイラスト作成などを行ってました。 寒天はもともと日本や東インド諸島などで使われてたのが、東インド諸島のオランダ人によってフルーツゼリーを作るためにヨーロッパに導入されました。 ヘッセの夫はコッホのもとで、結核菌を培養して研究する仕事に従事してたのですが、当初ゼラチンを使ってたため、培養に失敗の連続。 そのときに寒天をつかってみては?と提案したのが妻のファニー・ヘッセだったのです。 ゼラチンから寒天に置き換えると、あらまぁ~今までの苦労は何だったの?みたいに易々と培養に成功したのですね。 ところがコッホは結核菌の研究論文で寒天の使用がカギだったと述べてるのに、ファニー・ヘッセの功績については一言も触れなかったのですね。 なので細菌学の歴史に彼女の名前は残ってないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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