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テーマ:猫のいる生活(138411)
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きのうヨメは退院してきました。
想像つかないくらい元気で、お昼ご飯も一人前ペロッと。 血中酸素濃度も許容範囲内で、素早く動くことはムリですが、日常生活に支障のない程度まで回復してました。 ご心配いただいた皆さまに感謝いたします。 だいたい犯罪発生率の高いのは中南米とアフリカが多い。 そんなヤバイ国No.1はベネズエラの首都カラカスです。 カラカスは世界でもっともキケンな都市として常にランクイン。 ここは殺人、誘拐、武装強盗など暴力犯罪の巣なんですな。 カラカス市内では特急誘拐と云う被害者を銃などで脅して拘束し、ATMから現金を引き出させたり、貴重品や車を奪う強盗が多発してます。 警察官や国家警備隊員は腐敗しているどころか、彼ら自身による犯罪もあり、モラルなんてものが存在しない。 第2位は南アフリカ第2の都市ケープタウン。 南アフリカ共和国と云うと「アパルトヘイト」と呼ばれる人種差別で知られていましたね。 このアパルトヘイトの後遺症は深刻で、アパルトヘイトが撤廃された21世紀になっても依然として人種間における失業率格差が解消されてないんです。 それはアパルトヘイトが教育水準格差も生み出していたことが最も大きな要因なんですね。 アパルトヘイト時代に教育を受ける機会を得られなかった国民は、炭坑労働者など雇用が不安定な業種しか職を得ることができてないのです。 その教育水準の低い非白人の極端な貧困が原因で、1日の他殺による死者数が戦争中レベルで治安が毎年悪化しているんですね。 特にケープタウンには、国内や周辺諸国から大量の住民が流入したのですが、彼らの多くは職を得られず、治安が極端に悪化してるのです。 日本の外務省は、市の中心部と市東部の貧困層が多く住むケープ・フラッツ地区には立ち入らないよう注意喚起を出してます。 人口あたりの殺人事件発生率が世界で最も高い都市のひとつが中央アメリカ中部にあるホンジュラス第2の都市サンペドロスーラです。 この都市では殺人、武装強盗、自動車盗難などの暴力犯罪が多発しています。 にも関わらず、ホンジュラス政府は犯罪問題に対処できず、サンペドロスーラの状況はどんどん悪化するばかりなんです。 他にはアメリカと国境を接するメキシコのティファナ、イラクのバグダッド、パプアニューギニアの首都ポートモレスビー、アンゴラの首都ルアンダ、ケニアの首都ナイロビ、ナイジェリア最大の都市ラゴスと危険地帯のオンパレードです。 そんな危険な国のひとつに南米コロンビアがありました。 コロンビアは1960年代から政府軍、左翼ゲリラ、極右民兵の三つ巴の内戦が50年以上も続いて、1980年代~1990年代は麻薬戦争による暴力が横行して、世界で最も危険な国の1つでした。 そんなコロンビアの麻薬組織でもっとも有名なのが首都ボゴタに次ぐ第2の都市メデジンに創設されたメデジン・カルテルです。 創設者はパブロ・エスコバル。 彼らの資金源は麻薬の生産・加工・販売と宝石の加工・販売、そして身代金獲得です。 メデジン・カルテルは、常にアメリカと対立して、爆弾闘争や営利誘拐を繰り返してました。 メデジン・カルテルは武闘派組織で、自動ライフルや機関銃、航空機、外国人傭兵による顧問団によって私兵組織を拡大していき、政治家や治安当局も標的にしました。 彼らによって法務大臣をはじめ、 国会議員、検事総長を暗殺し、遂に1989年にはルイス・カルロス・ガラン・サルミエント大統領候補まで暗殺したのです。 さらに乗員110名が犠牲になったアビアンカ航空203便の爆破、ボゴタの治安警察本部爆破などテロ行為を多発させました。 エスコバルの最後は自宅にいたところを治安部隊に射殺されたのですね。 メデジンでは2016年に日本人旅行者が強盗に拳銃で殺害されると云う事件も発生してます。 そんな危険なメデジンでも最も危険な地域が「コムナ13」と云うエリアです。 コムナ13は、山の斜面にびっしりと建てられた家が壮観なスラム街です。 ここは1980年代~90年代にかけて麻薬カルテルの拠点になり、毎日流血騒ぎが起き、10万人あたり380件の殺人事件が発生と云う世界最悪の地域だったのですね。 これはメデジンが2000年代から住民主導の市政改革を次々と断行した賜物なんですね。 先ず、山の斜面に沿って建たってる住居のイチバン高いところは、ビルの28階に相当する高さです。 以前はこの高さまで、住民は狭い路地裏の階段を登り降りするしかなかった。 そこで市は2004年にロープウェイ「メトロカブレ」を開業させ、2011年には丘を登っていく屋外エスカレーターを総工費5億2,000万円掛けて建設。 さらに街そのものを壁アートで着飾って観光誘致に取り組んだのですね。 そうすると住民は観光客の落としていくお金で潤う。 だいたい犯罪都市と云うのは、貧困が原因で犯罪しか生きる手段がなかったのが、犯罪に手を染めなくても生きてく糧を得ることによって治安が劇的に良くなったのです。 「世界で最も危険な都市」と呼ばれてから25年で、「世界で最も革新的な都市」 の称号を授与されたそうです。 メデジンに限らず、21世紀以降コロンビアは劇的な治安の回復に成功して、アメリカ大陸における主要国と位置づけられるまで上り詰めたのですね。 要するに、その国の治安は貧困とセットになってると云うことです。 南アメリカ大陸で指折りの自然の宝庫として知られているベネズエラ。 原油埋蔵量は3,000億バレルと世界最大の規模なのに国民にその益が還元されず、一部の富裕層だけが独占して貧富格差がますます増えてくような国は、政府が主導してシステムを変えていくしかないのに、肝心の政府要人そのものが私利私欲に走って格差を助長してる。 すべての国がそうであるように、国民が安心して暮らせるかどうかは、ひとえにその国のトップの姿勢に左右されると云うことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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