ぽかぽかルーム

やっと見ました。
恩田陸の代表作の映画化。
映画館に見に行こうか迷った末に行かず、DVDを手にしては戻し、を繰り返していました。

キャストは皆、イメージ通りで良かったです。
ノスタルジックな雰囲気と、ドキドキ感もよく出ていたと思います。

原作にはないラストのゴールのシーン。
融と貴子が並んで、晴れやかな笑顔でゴールのゲートをくぐる。
カメラが引いていくと、ゴールのゲートの裏にはスタートの文字が。
「終わりは始まり」を上手く映像で表現した映画ならではの良いラストシーンだったと思います。

この原作は、やはり、今まで読んだ恩田陸の作品の中で一番好きです。
たいした事件が起きるわけでもない、たった一晩の出来事を、こんなにスリリングに、爽やかに描ききる文章力、構成力は一読の価値ありです。

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