テーマ:映画鑑賞(880)
カテゴリ:そ
製作国 日本
製作年 2007年 時間 143分 監督 周防正行 出演 加瀬亮/瀬戸朝香 山本耕史/もたいまさこ 役所広司 満員電車で痴漢に間違えられ現行犯逮捕された青年の、無実を訴える裁判ドラマ。 フリーターの徹平は就職面接に向う途中の満員電車の中で、電車のドアに挟まった上着をとろうとしたことから女子中学生に痴漢と間違えられる。 現行犯逮捕された徹平は取り調べにあたった刑事には頭から有罪と決めつけられ、当番弁護士にも示談を勧められ次第に不安に駆られる。 しかし「無実だから」との思いから無罪を主張する徹平は留置場に拘留されることになり、その後1年にわたる無罪を求めた長き闘いが始まることとなってしまう・・・。 痴漢事件における冤罪はよく耳にはするが、その実態をまざまざと見せつけられたような衝撃の映画だった。 また「疑わしきは罰せず」という裁判の大原則が現実には有名無実であったことも思い知らされる。 「起訴されたら99.9%有罪」などという具体的かつ衝撃的な事例などが次々と出てくるのも日本の裁判制度の現実を浮き彫りにしている。 この映画を観る限り、2年後に始まる裁判員制度がこの映画で問題提起した点をクリアにしていけるのか、はなはだ不安の残るところ。 映画自体はなかなか面白かったが、「これが現実か」というシーンに納得のいかない消化不良感が多々残る映画となった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.09.23 20:40:28
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