テーマ:映画鑑賞(880)
カテゴリ:か
製作国 日本
製作年 2008年 時間 120分 監督 小泉徳宏 出演 佐藤隆太/サエコ 向井理/仲里依紗 宮川大輔/泉谷しげる 川岡大次郎/瀬川亮 大学在学中に司法試験合格も夢ではないと言われる秀才の五十嵐が、学生プロレスの魅力にとり付かれ、プロレス研究会に入会する。やる気満々の五十嵐だったが、会のモットーは安全第一で、ガチンコでは試合しないことになっていた。そのため試合の段取りを教えら、それをすべてメモする五十嵐だったが、なかなか覚えられずにいた。やがて「マリリン仮面」というリングネームをもらい試合デビューするが、段取りを忘れガチンコの試合をしてしまう。しかしそれがかえって客に大ウケしてしまい・・・・。 もともと学生プロレスは格闘技というよりもコントのようなスポーツでコメディ色が強く、そのため全て段取りに基づいて執り行われている。よってこの映画もコメディ色の強いおバカ映画かと思いきや、いい意味で裏切られた。 劇中で繰り広げられるプロレスシーン自体は笑いの要素が強いが、主人公の五十嵐が抱える問題は深刻で、胸をつまされる。 ストーリーはベタながら不覚にも泣いてしまう感動作。ラストのプロレスシーンは思わず手に力が入ってしまう! 五十嵐が抱える問題とは高次脳機能障害という記憶障害。彼はちょっとした事故でこの障害を抱えることになり、それ以来、一晩寝るとそれまでの記憶がなくなってしまうというもの。同じような障害は「博士の愛した数式」でも描かれている。この障害を周りに悟られずプロレスを続けるため、五十嵐はすべてメモに取り、翌朝それをすべて復誦することで記憶を蘇えらせているが、その努力たるもの、想像を絶する。五十嵐の底抜けの明るさのうちに、この隠れた苦悩は胸に迫ってくる。それだけに、ラストの試合結果もベタでいって欲しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.13 13:51:32
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