テーマ:映画鑑賞(880)
カテゴリ:か
製作国 日本
製作年 2004年 時間 131分 監督 山田洋次 出演 永瀬正敏/松たか子 吉岡秀隆/小澤征悦 田畑智子/高島礼子 倍賞千恵子/田中邦衛 小林稔侍/緒形拳 幕末・東北の海坂藩。平侍の片桐宗蔵は母と妹の志乃、そして女中のきえの4人と貧しいながら幸せな暮らしをしていた。やがて母が亡くなり、志乃ときえも結婚するが、ある日宗蔵は、きえが嫁ぎ先で姑からひどい仕打ちをうけて寝込んでいることを知る。早速嫁ぎ先に駆け込んだ宗蔵はそのままきえを家に連れて帰り看病するようになる。そんな頃、藩では宗蔵の友人の狭間弥市郎が謀反の罪で捕らえられてしまう事件が起こる・・・・。 意味ありげな不思議なタイトルと観る前から気になっていたが、狭間弥市郎との決闘で、タイトルの「隠し剣鬼の爪」を使うのかと思いきや、ラストでの使いように納得の作品。この恐るべき秘技を使わざるを得なかった宗蔵の心中と、それを最後に武士を捨てるという結論に至る主人公の姿と、幕末期における急速な近代化と武士の時代の終わりの予感がうまく重なっていて、よくできたストーリーとなっている。また並行して、身分の違いから結ばれない男女のほのかな恋愛が凄く切なく、進んでいき、そしてラストの満足感。 途中、切ないストーリー展開だけに、最後はスッキリできる一作。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.02 11:13:54
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