テーマ:映画鑑賞(880)
カテゴリ:し
製作国 ロシア
製作年 2007年 時間 160分 監督 ニキータ・ミハルコフ 出演 セルゲイ・マコヴェツキイ ニキータ・ミハルコフ セルゲイ・ガルマッシュ ヴァレンティン・ガフト アレクセイ・ペトレンコ ロシアの裁判所。チェチェンの少年がロシア軍将校だった養父を殺害した罪で殺人罪に問われていた。検察は死刑を求刑し、12人の陪審員による評決を待つばかりとなった。 裁判での証言や証拠品から有罪の結論がすぐに出ると思われたが、挙手による投票で陪審員1人が有罪として結論を出すには早すぎると主張したことから、話し合いは意外な方向に・・・・。 いわずと知れた1957年製作のアメリカ映画「12人の怒れる男」のリメイクである。ただ、舞台はロシアであり、現代のロシア情勢や社会問題を背景にした作品となっている。 アメリカ版もアメリカが抱える人種問題を背景に描いていたが、ストーリーの主軸は確実に有罪とは言い難い疑問に対し陪審員が意見を言いながら冒頭では明らかにされなかった事件の詳細が明らかになっていく形式となっている。 そこには余分なシーンはなく、舞台のほとんどは評決を行う部屋のみですべて事件に関わる内容に徹している。反面、2時間40分という長尺になった本作は、事件に直接かかわらない部分も多く、やや冗長な感は否めない。ただ単純に事件の評決を追うのではなく、陪審員の人物像や社会背景を描き、ラストの衝撃の展開につなげている点は斬新。あまりにも有名で完成度の高いオリジナルをそのままなぞるのでは芸のない作品になってしまうためだと思われるが・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.04 23:34:40
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