テーマ:映画鑑賞(880)
カテゴリ:わ
製作国 日本
製作年 2008年 時間 139分 監督 福澤克雄 出演 中居正広/仲間由紀恵 笑福亭鶴瓶/草なぎ剛 上川隆也/石坂浩二 昭和19年、戦時下の高知の港町で清水豊松は妻・房江とともに理髪店を営み、慎ましく暮らしていた。しかし、ついに豊松のもとにも召集令状が届けられ、戦地に赴くことに。 やがて戦争が終わり、帰還した豊松は再び妻子と共に幸せな暮らしを始めるが、そんなある日、戦時中に米国人捕虜を処刑した疑いで戦犯として逮捕されてしまう。 そして裁判の結果、絞首刑を宣告されてしまうのだった・・・・。 1959年製作のフランキー堺主演の同名映画のリメイクで、基本的なストーリーは1959年版と同じ。ただ、1959年版と大きく違うと感じられたのは清水豊松の性格と生への執着度。前作での、多少憎憎しげはあるものの、裁判の正当性を批判し、冤罪を晴らし生き抜こうと必死で手を尽くすところが本作ではあまりに描かれていない。豊松役の中居正広がジャニーズタレントであるせい?なのか、どこかきれいに、憎らしげのない穏やかな人物として描かれている。それを補うものとして今回、妻の房江にスポットライトが当てられている。生への執着の部分を、房江の助命嘆願書集めというところで表現し、前作では描かれていなかった夫婦愛を強調している。 それにしても、前作から50年という隔たりがあるせいか、前作では反戦ドラマの色合いが強かったと思われるが、本作では戦争そのものよりも、真実を真実として捉えられない司直や裁判のあり方に警鐘を鳴らしているように感じられた。 (特に最近話題の冤罪事件である足利事件などが頭をよぎりました) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.05.05 05:30:31
コメント(0) | コメントを書く
[わ] カテゴリの最新記事
|