カテゴリ:着物生活したい
約4ヶ月にわたる着付け教室が終了して、着物生活第一段階をクリアしたという感のあるワタクシ。
今日は、練習で汗だくになって着ていた襦袢と訪問着をきれいにしてもらうため、ここ数ヶ月の間に何回か足を運んで、顔をおぼえてもらった近所の呉服屋さんに行きました。 私は今まで着物のクリーニングというと、一回着る度に普通のクリーニング屋さんに出してました。 それこそ帯揚げから半衿から帯まで。 着物を着るということは、着付けやヘアのセット代+クリーニング代でえらくお金のかかる一大イベントだったのです。 そういうものだと思っていたのです。 今までは。 でも、着物を自分で着られるようになって、普段着着物を着たいと思い始めた今は、考え方がまるで変わりましたね。 着物を着るってそんなご大層なことじゃないんだなって。 今日行った呉服屋さんのご主人は、着物をどういう風にお手入れするか、丁寧に説明してくださり、他にもイロイロとためになる話をして下さいました。 私は、へえ~なるほど~と感心するばかり。 今回、訪問着はしみ抜きとガード加工を、長襦袢は丸洗いをしてもらうことに。 ガード加工は一回しておくと、10年保証でその間は何回でも無料でお手入れしてもらえるそうです。 まあ汚れの程度や使用頻度によっては、有料になる場合もあるらしいですが。 長襦袢に縫い付けてある半衿は、正絹なので洗っても全体的な黄ばみは取れないので、自分で新しい半衿を縫い付けたほうがよいと言われました。(なんせ20年ものですし) でも、こんないい襦袢にきれいに縫い付けられないと言うと、今度うちの者が付け方を教えますよと。 職人さんにしてもらうと、それだけお金がかかるからと。 こういうのを良心的というのでしょうか? 自信はないけど、教えてくれるというのならやってみようかしら。 実は着物のほかにも、きれいにならんものかと持って行ったものがあるのですが、それは止めたほうがいいですと言われちゃいました。 刺繍半衿と昼夜帯。 半衿はクリーニングしてそのまま箪笥にしまっておいたのですが、久しぶりに出してみたら、半分に折ったところからやけというか黄ばみが出ていて。 これもやはり正絹特有の黄ばみなので、完全にきれいになることはないと。 昼夜帯は以前オークションで落札したものですが、手先付近に茶ジミが少々あるのです。 模様でめだたないんですけどね。 こちらは洗っても落ちないし、普段使いにするぶんには問題はないからと。 ちょっと古い帯だったらしく、本ろうけつ染めの表と黒繻子の裏に厚めの帯芯。 店のおじさまが「これを使ってた人はお洒落な人ですねえ」とおっしゃいました。 そうなんですか。 訳もわからず買っているヒト。 客が持ってきたものなんでもかんでも引き受けるわけじゃなく、ちゃんと見てくれるというのが呉服屋さんで着物をクリーニングに出すいい所かもしれませんね。 着物着てる方々は何を今さらってところでしょうか。 この店のおじさま、私の訪問着も「いい加賀友禅だねえ。今は職人も減ってきているから」と褒めてくださり、誰の作品か落款を調べたりしてました。 これ加賀友禅だったのか・・・。おいおい。 「この辺で仕立てたものじゃないですね。東京の店ですか?」と言われれば、確かにそうかも。 仕立て方が違うのだそうです。 ううむ。さすがプロ。 おじさまのうんちくもさることながら、息子さんである店長さんが、いわゆるイケメンっていうんですか?そんなんで、イイんですヨ。 えへ。 先月、修行先から帰ってきて、新店長になったばかりとか。 まだまだ勉強することがたくさんあるのだそうです。 呉服屋の跡取り息子かあ。 大変そうだ。 これからはこのお店に来ることも多くなりそうな気がしますわ。 おじさまがおっしゃってましたが、着物を着ていると、やはり着物を着る仲間が自然と集まってくるのだそうです。 だから、いっぱい着物着てくださいねと。 そんなもんかなあ。 未だに身近に着物を着ている人に出会わないんですけど。 そうなると、イイですよね。
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