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昨日は、日曜日だというのにいろいろ考えることが多い一日でした。
まず、重松清の『疾走(上)』『疾走(下)』を読んで。 ブログで紹介してる人が多かったので、どんな話なのかなーって軽い気持ちで・・・ ・・・重い・・・私には内容が重過ぎました。 重松清の作品は『ビタミンF』や『卒業』、『その日のまえに』など、家族小説がメインなのかなと思っていたので、なおさら読むのがつらかった。 でも、この話もある意味家族小説なのかもしれない。 古くからの住民が住む「浜」と干拓地の「沖」という微妙な関係の上に成り立つ土地。そこに住む、どこにでもいる(と外からは見える)父母兄弟の四人家族。 町にリゾート開発の波が押し寄せ、微妙な関係が崩れ始めたころ、優秀な兄が起こした犯罪をきっかけに家族もたちまち崩壊してゆく。 十五歳の弟シュウジが背負った過酷な運命。 孤独な心にナイフを抱えるようにして生きていくしかない。 どこか似ている、過去を償いながら生きる教会の神父。 シュウジが性に目覚めるきっかけになったアカネの存在は、やがてシュウジを抜け出すことのできない地獄へと引き込んでゆく。 かなり過激な暴力・性表現があるけれど、「人とのつながり」を求めてひたすら疾走するシュウジの姿。 普段あまり読む傾向の無い作品だけに、読んだあとはかなり疲れました。 こういう誰も救われない話って苦手です・・・ (唯一罪なき存在の「望」がいますが、出てくるの下巻のほぼ最終ページですからねえ・・・) 映画化されるらしいけど、一体どこまで描かれるんだろう。原作に忠実に行ったら、普通に上映できないような気がします・・・。 ついでに言うと、表紙の絵も怖かった。 二つ目は、歌手の本田美奈子さんが白血病で亡くなったこと。 こないだ何かのテレビ番組で声の出演?かなんかしていたような記憶があったから、ニュースを聞いたときは信じられない、って感じでした。 今年は20周年?だとかでCDを出すといわれてたし・・・ 私は本田さんと時代がリンクしてる部分が多いので、なんか他人事じゃないような気がします。 自分で気をつけてても、思わぬ事故にあったり病気をしたりするだろうし。 『このぐらい大丈夫』とか『今度病院に行こう』とか、つい後回しになりがちな年齢なんですよね・・・。 ホント、考えることが多かった・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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