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December 29, 2005
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カテゴリ:旅行・お出かけ
前日からの続き。

旅の第一の目的・局長のお墓参りを実行に移すべく、バスで「天寧寺」に向かった私たち。奴郎ヶ前というバス停で降り、看板を確認。
喜多方からの電車が大幅に遅れたため、そこに着いたのは午後3時半ごろ。
お昼ごろから降り出した雪は、かなり激しくなってきていた。
この日は武家屋敷にも行く予定だった。


お寺は小高い丘の上にあるらしい。いざ出発!
同行した2人は新選組のことはあまり知らない。また私の趣味に付き合わされた彼女たちは、それでも嫌な顔一つせずに一緒に行ってくれました・・・ありがとう(涙)
しばらく坂をのぼっていくと、お寺の階段らしきものを発見。しかし雪にうずもれどうやって行っていいのかわからない。それでも膝まで雪に埋もれながらのぼる。
雪が多すぎる~ あと少しなんだけど・・・・そう思っていたとき、友人の一人が、「こっちの道から行けるんじゃないかな~」
そう、右側にちゃんと道路があったんです。何てバカな私(涙)

半べそかきながら引き返し、もう一方の道を行く。お寺出現。
「近藤勇の墓」の看板も。

局長のお墓案内板

お寺なのでお墓はたくさんある。目指すお墓はどこだ・・・・
しかしそこから先は、ほぼ雪が降り積もったままの状態。かすかに残る足跡をたよりに、意を決して進む。
既にこの時点で時計は4時を指していた。



・・・・・降りしきる雪の中、かきわけるようにして先をめざす。行けども行けどもたどり着かない。ところどころに小さな案内板はあるのだが・・・・
看板を立ててくださったライオンズクラブの皆様、お願いですから看板に「あと何メートル」と書いてください(涙)
持ったままの荷物が重い。この日のために買った防水靴の中にどんどん雪が入ってくる。外からは防水でも、中に直接入ったら意味ありません・・・靴下はびしょぬれ、ジーンズも真っ白。刺すように冷たい雪の中を歩きながら、昔テレビで見た「八甲田山」の雪中行軍を思い出した。
あんまり荷物が重いので、途中に置いていった。こんな日にきっと誰も来るわけありませんから・・・(涙)
上り坂が続く。どこまで行くんだろう・・・私の中では、本当にたどり着けるんだろうかという思いと同時に、友人に対する申し訳なさでいっぱいだった。
先頭に立って歩いてくれた友人は、日頃から忍耐強く、熱心な性格。彼女はどんどん先に行ってしまう。友人の名を呼ぶが返事が無い。
どうしたんだろう・・・・すると道が下り坂になった。
えええ~まさか、このまま降りちゃうわけはないよね・・・・と彼女がつけたであろう足跡をたどると、ある墓石の前に立つ彼女がいた。


「・・・ここじゃない?」
そこだった。半分以上雪に埋もれているが、そこにはまさに近藤家の家紋と、松平容保公がつけたという「貫天院殿純忠誠義大居士」の戒名が。
少し後ろに寄り添うようにして立つ副長の慰霊碑も確認。
やっと着いた・・・・着きましたよ~

特別に大きいわけでもなく、看板などがなかったら他のお墓と変わらないくらいに、二つのお墓はひっそりと立っていた。さすがにこの雪の中参る人はほとんどいないのだろう。
私たちも旅先ゆえ花などを持ち合わせていなかったので、とりあえずお墓の雪を払い、手を合わせて「ここまでお導き下さりありがとうございます~ おかげで無事に来られました~」と心の中でお礼を言った。
今は静かに眠る局長たちの前でこれ以上騒いでは申し訳ないので、お墓の写真は撮らず、そばにあった局長の辞世の漢詩が刻まれた碑だけ収めて、早々に立ち去ることにした。

局長辞世の漢詩

帰りは道がわかっているので行きよりも短く感じた。雪はますますひどくなってきた。おまけに日が落ちてあたりは真っ暗。雪が明るいのでなんとかお寺のトコまでたどり着いた。
お墓まで先頭を歩いた友人はあとで、「何かにひかれているような気がしたんだよ。このまま引き返してはいけないっていうか、こっちだこっちだって、導かれているような気がしたんだよ・・・・」と言っていました(涙)



坂の途中で通りかかった近所のおばさんが、雪まみれの女三人を見て、「・・・もしかして近藤勇のお墓にお参りしてきたのけ?」と聞いてきた。
「ハイ・・・・」と力なく答えると、「この雪ではお参りする人もいないでしょ・・・よく行ったねえ~」と感心したんだかあきれたんだか。

当然予定していた武家屋敷などは行けるはずもなく、震える指で宿泊予定の宿へ電話し、奴郎ヶ前まで迎えを頼む。
髪の毛は凍りつき、冷えた足元から寒さが全身に広がる。
待っていた車が来た!やった~ と思ったら私たちの前を通り過ぎていった。
なにゆえ~ すぐに宿に電話したところ、どうやら電話を受けた人と迎えに出た人の間でうまく話が伝わっていなかったよう。
ぶるぶる震えながら待つことしばし、戻ってきたワゴン車に乗って今夜の宿へ向かった。


ぬれたジーンズと靴をボイラー室で乾かしてもらうことにし、ようやく部屋に落ち着いた。夕食の前にまずお風呂です!!!
お風呂は「硫酸塩泉」のかけ流し。清潔感があってよい。お湯の温度もちょうどいい。生き返った・・・・・その昔、この湯につかって連戦の傷と疲れをいやしたという副長(本物)に思いを馳せる。

お風呂から出て、今日のテレビ欄を見るとNHKで7時半から「山本耕史トークショー・土方歳三とオレ」という文字が飛び込んできた。
ええっ?こんなのあったっけ、チェック漏れか?と自宅へ電話して確かめると、関東ではやっていないとの事。なんと、NHK福島の地上デジタル放送開始記念番組だったのです。
これも何かのお導き?偶然にしちゃすごすぎる!運ばれてきた夕食を食べながら鑑賞。
今日の雪中行軍からの無事帰還と自分たちに、ビールで乾杯♪
夕食は地元の名産・馬刺しなど、数が多くて食べきれないほどだった。おいしかったんだけど、残しちゃって申し訳ございません・・・
なにしろ昼間ラーメンを2杯も食べてしまったものですから(笑)


そうそう、番組の内容ですが、やまこーをゲストに迎えてのトークショー(もちろん内容は「組!!」のこと)と、やまこーが一泊二日で会津を旅した様子が出ていました。
そのたどった道がこれまた偶然にも似ているのです。(単に有名なトコだったから重なっただけ?)
喜多方では定休日で私たちは行けなかった「まこと食堂」でラーメンを食したり、「大和川酒造」(前日の日記にHPが載ってます)で利き酒したり。
その時やまこーが泊まったのは喜多方の奥にある「熱塩温泉」。
そしてやまこー入浴シーン!!!!

見てしまった・・・一緒に見ていた友人は、「この人、顔と体にギャップありすぎだね~」だって(笑)
ん?でもまさか、これがあの噂の「温泉シーン」てわけはないよねえ・・・
やっぱり本編に出てくることを祈りたい!!!
やまこーの旅二日目はもちろん局長のお墓参り。へええ~雪がないとあんなふうになってるんだねえ・・・となぜか感心。
今度は私も雪のないときに行ってみたいと思います。もう誰も付き合ってくれないと思うのでひとりで(涙)

ゆっくり食事をとった後、友人たちはもう一度温泉へ。私は勘三郎さん主演のドラマを見る。でも昼間の雪中行軍の疲れが出たのか、眠くてたまらない。
家で録画してるし、いいか・・・とテレビを消して就寝。
明日も頑張るぞ~(何を?)

続きは明日UPします。写真もそれまでには何とか・・・自分でやったことがないので、夫が帰ってこないとできません(涙)





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Last updated  December 29, 2005 02:33:00 PM
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