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テーマ:好きなクラシック(2328)
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小林研一郎指揮・ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の演奏会。
場所は茨城県民文化センター。先日の勘三郎さんの舞台と同じトコです。 今日は娘と二人で行ってきました。 早めに駐車場を確保し、夕食をとって会場へ。 会場入り口に燕尾服姿の外国人男性が何人かタバコを吸ってました。 演奏前にリラックスってとこですかね。 曲目 グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミュラ」序曲 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64 ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73 舞台に団員さんたちが出てきました。皆デカイ~ でっかい団員たちの間を縫うようにしてコバケンさん登場。 体はちっちゃいですが、情熱あふれるアツイ指揮。そして「うなり」。 私は以前にもコバケンさんの演奏を聴いてますが、その時には気づかなかったんですよね~ あとでブログの友達に教えてもらいました。 まずルスランで肩慣らし。プレストで超高速に弾きまくる。 コバケンさんもはねるはねる!! でもまだこの辺ではうなってません。 次にトロンボーンなどが引っ込み、弦もプルトを減らしてコンチェルトの用意。 ソリストの木嶋真優さんを迎えてのメンコン。 木嶋さん、まだ20歳そこそこなのです。若い~! 音楽財団から貸与されているストラディバリウス「ドラゴネッティ」を使ってるそうです。 第1楽章、すぐにあの有名な旋律。情熱的でいてどこかもの悲しく、民族的な香りただようメロディ。 かなりしっかりとした音でよい演奏でした。 メンコンは最後までとぎれずに演奏するので、第三楽章のヴィヴァーチェあたりではソリストにちょっと疲れも見えたかな?ほんのちょっとなんですけどオケと合わないとこが。 休憩を挟んでメインのブラ2。 ブラームスの「田園」といわれる、のびやかで明るい曲調の中にも叙情がこもった美しい曲です。 フルートの旋律が多くて私の好きな曲の一つです。 この曲は大学オケの定期演奏会で演奏したので、私にとっては思い出深い曲です。 聴いてるウチにその頃のことがいろいろと思いだされました。 ブラームスの持つ重厚な響きに混じっておや?時々うなり声が。 第4楽章、力強いフィナーレに向かってコバケンさんもかなり燃え上がってました! 演奏後、コバケンさんが相好をくずし満面の笑みで観客に答え、コンマスと握手したあと、管楽器の首席たちを立たせて紹介していました。 そのあともセクションごとに時間をかけて紹介。 普通の演奏会ではそこまでのことはしないのでしょうけど、団員を大事にしているコバケンさんの暖かい人柄が感じられました。 その様子に自分の定演の時のことが重なって、自然に涙がこぼれました。 コバケンさんが客席の私たちに向かって「皆様のおかげでみんな燃えるような演奏をすることが出来ました。そして今、皆様の拍手でさらに元気づけられました」と言ってくださいました。 アンコールのダニーボーイ。 弦セクションだけでしっとりと。 さらにアンコールを求める拍手に、コバケンさんがハンガリーと日本の意外な共通点(赤ちゃんには蒙古斑があること・驚くほど似ている言葉が多いこと・名字が先になることなど)を披露して、アンコール2曲目のハンガリー舞曲第一番。 彼らの響きが何となく東洋的な感じがするのは、遠い昔にどこかでアジアとつながっているからなのかもしれません。 観客も一体となって熱い時間を共有できた今日の演奏会、余韻に浸りながら家路につく・・・前にコバケンさんに会って感謝の気持ちを伝えたい! というわけで、娘を連れて楽屋裏へ。 いましたいました。団員さんたちは演奏後すぐに着替えてバスに乗り、東京に向かいましたが、マエストロだけはハイヤーでお帰りのよう(水戸駅?それとも東京まで行くのかな??)。 他にもたくさん来ていましたが、とりあえず人の切れ目を見計らって声をかけました。 「思い出のある曲で、感動しました」と言って握手とサインを求めると、快くサインをし、にっこり笑いながら「それはよかったですね。こちらこそありがとう」とおっしゃってしっかりと握り返してくださいました。 柔らかく、温かい手でした。 娘にも「よく最後まで聴いてくれたね、ありがとう」とおっしゃって頭をなで、握手をしてくれました。 あれだけの熱い演奏はコバケンさんの人柄が団員たちに浸透しているからなのでしょうね。 信頼感で結ばれたすばらしいオーケストラでした。 10日(月)の大阪、11日(火)の東京での演奏会でツアーは打ち上げ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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