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カテゴリ:歌舞伎
昨日の記事のつづきです。
「寺子屋」 何度観ても悲しいお話です。でも意外なことに私は幸四郎さんの松王を観るのは初めて。 観る機会はあったのかもしれないけど、ことごとく逃していました。 普段は松本白鸚のDVDを観てますが、歌舞伎のDNAってスゴイ。 菅秀才の首の代わりに、その日寺子屋に入ったばかりの子供を殺さなければならなかった源蔵の苦しみと、その身替わりの子が自分の子であると知りながら首実検をする松王丸の悲しみ。 これまた劇場のあちこちで目頭を押さえる人が。 当代を代表する立役の大看板のお二人の円熟した芸の極み、役に全身全霊を傾ける姿。 ただ形をなぞっただけではない、本物だけが持てる風格。 やっぱり兄弟だな~と思う、幸四郎さんと吉右衛門さんのからみがぴったり合っていました。 重厚な台詞回しと緊迫感あふれる芝居もすばらしかったです。 いろいろあるらしいですが、これからも共演していただきたいな。 欲張りですけど、今度はそれぞれ反対の役で観てみたい♪ 悲しいお話を観たのに、なぜかすごく幸せな気分で歌舞伎座を後にしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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