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息子が大学を出たことを手放しで喜ぶ田舎暮らしのオカンと、大学は出たけれど定職に就かず(というか就けず)にアルバイトで食いつなぐボク。
今日はここに筑豊のお祖母ちゃんのエピソードが加わりました。 老体にむち打って、リヤカーを引っ張り魚の行商をするお祖母ちゃん。 いつもは難しい顔をしているけれど、ホントはボクのことを可愛くて仕方がない。 ボクが前からほしがっていたギザ10をくれたときの満面の笑顔。 上京するとき、オカンがくれた1万円はどんなに苦しくても絶対に使わなかったボクでしたが、家賃滞納でアパートを追い出されてホームレスになったとき、パチンコで使ってしまいました。 一万円と同時に心のよりどころもなくしてしまったボクの前に現れた大学時代の友人鳴沢。 多分イイ人なんだけど、ボクにとってはそのイイ人さ加減がかえってつらいというか。 同じ大学卒業しても、二人の間には天と地ほどの差が。 お金まで貸してくもらって、情けないったらありゃしない。 鳴沢がボクのいたアパートから預かって来てくれた手紙の中には、新幹線の切符が同封されたオカンの手紙がありました。 筑豊のお祖母ちゃんがもう危ないと。 お祖母ちゃんの家を片付けているときに、お祖母ちゃんのタンスから娘たち名義の郵便貯金通帳が何通も出てきました。 オカンのもあり、一月1000円、時には500円と、毎月お祖母ちゃんが爪に火をともすようにして貯めたお金が入っていました。 オカンにとってボクが大事な息子であるように、お祖母ちゃんにとってもオカンは大事な娘。 親にとって、子どもはいくつになっても子どもなんですよね。 ボクがお祖母ちゃんの元に着いたとき、お祖母ちゃんは意識がもうろうとしていました。 「マー君に100万円貯めておいたから・・・100万円で鍋を買いなさい・・・」 お祖母ちゃんなりに孫が心配だったんでしょうね。 お祖母ちゃんが「マー君へ」と書いた缶に貯めていたのはたくさんのギザ10でした。 こんなに自分を思ってくれている人がいるのに、自分はその人に何一つしてやれない。 もどかしさと情けなさで、ギザ10を握りしめて大粒の涙をこぼすボク。 もこみち君の目に、イイ意味で生気がないのですよ(笑) 一文無しで草まで食べようとするほど飢えているボクの情けなさがよく出ています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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