パニック障害との日々

この間
ギャラリーbarのオーナーさんと 芸術について語っていたのですが

色々と思うところいっぱいなんですよね～

それを 互角に語り合える相手がいない事が
私の長年の苦痛でもありました

高校からの心友くらいしかいない

この数年 パニック障害になって 外にあまり出なくなってる間に

世の中は随分と美術レベルが下がったな…と 感じていました
いや… でも
私の気のせいかもしれない…

そう思っていたのだけど…
ギャラリーbarのオーナーさんは 音楽の人なんですが
はたから見てもそう思うのだそうです

やっぱりそうか～と わかった瞬間に
今までの思いがばぁあ～と溢れだしてきて
語ってしまったのですが

何故 私が東京藝大にこだわったかと言う話しとか…

これはもう 上から変えていくしかないなと
当時の１８～９歳の小娘が すでに感じていた訳です

そっから２０年以上たった今

世の中の美術レベルがますます下がって

物の形すら取れないことをデフォルメだと言い訳し

適当に描いた絵を 個性だと主張し

だだくさに描かれたものをユルくてカワイイともてはやし

基礎を学ぶことを 個性を潰すと間違った先入観を持った
画学生やアート関係の人間があまりに多い事に がっかりしている

そしてアニメや漫画絵をアートと称し大学にはアニメ科までできて

陶芸や染色科が無くなっていく現状

大学で日本画を学んでいながら日本画の画家の名前を一人も言えない学生もいたりする

勿論ちゃんと学び
わかっている人もわずかながらいる

あまりにそれが 少数派で そういう人は画家として活動していて

教育者の立場にいなかったり…

見る側の人達の目も 意識があまりに低く
良いものを知らなさすぎる

そんな話を 末端の
隅っこの人間が いくら上に向かって叫んでたって 声は届かない

政治と同じ

本気で変えたかったら 自分が上に行くしか ない

そんな風に熱くなってた
私の十代の終わり

あの頃の理想や夢は 何一つ叶ってはいないどころか
かすりもせず
逆に 堕ちるところまで 落ちきった

今の私に何ができるかって 考えたら

やっぱり
とりあえず 自分の絵を描くしか無いのかな～と 思う芸術の秋です


何でこんなに美意識の低い国になってしまったのだろう？