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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:80年代洋楽
1986年末から1987年初頭まで、年をまたいで4週連続全米1位を記録。 '87年度ビルボードのシングル年間1位にも輝いた。 1984年にアルバム『気分はモノクローム(All Over The Place)』でデビューした彼女らは、2年後の1986年、プリンスが変名で書いた「Manic Monday」をプレゼントされ、その曲が全米2位まで上がるヒットとなる。 プリンスはスザンナ・ホフス(Vo,G)が特にお気に入りだったらしく、一時は結構強く彼女に迫ったとか(結局カワされたらしいけど)。 ちなみにその「Manic Monday」のAメロは、プリンスの自身のヒット曲「1999」の使いまわしでもある。 そして、同年の10月にリリースされた「Walk Like An Egyptian」は予想を超えた大ヒットとなった。 リズミカルで妖しげなイントロに導かれて始まるこの曲。 特別キャッチーというわけでもなく、つかみ所のないメロディなのだが、どこか奇妙な魅力があり、気がつくと結構クセになっているという不思議な一曲である。 グループのメイン・ボーカリストはスザンナ・ホフスなのだが、この曲はヴィッキー・ピーターソン、マイケル・スティール(←元ランナウェイズ)、そしてスザンナという順番でリード・ボーカルを分け合うという構成。メンバー全員が歌えるというこのグループの強みが遺憾なく発揮されたものだ。 また、彼女達の演奏も、LAのインディ・シーンで活動していたという下地が生かされたもので、すき間を生かしたシンプルなバンド・サウンドと小気味よいビート感が気持ち良い。 ブレイクで入る口笛も実にクール! 後半で出てくるサイケなオルガンの音色もツボだなあ。 だが、それ以上に忘れられないのはそのビデオ・クリップで、シュールでコミカルなエジプト歩きと妖艶な彼女達の姿は強烈なインパクトがあった。 この曲のヒットはこのPVによる所も大きいと思われる。 この曲の作者はリアム・スタンバークという人物で、彼女達は半分冗談のつもりでアルバムに収録する事にしたらしい。 この曲や「Manic Monday」を収録した「Different Light」(写真)は、他にもジュールズ・シアーの「If She Knew What She Wants」やビッグ・スターの「September Gurls」のカバーが収録されるなど、彼女達の選曲眼の高さを示していた。 また、彼女達はこの翌年、サイモン&ガーファンクルの「Hazy Shade Of Winter(冬の散歩道)」をカバー・ヒットさせている('87年全米2位)。 その後も彼女達は「In Your Room」、「Eternal Flame」などのヒット曲を出すが、80年代の終わりと共に一旦解散。 現在ではマイケルを除くメンバーで再び活動しているとの事。 今となっては「'80sの良き思い出」以上の評価は与えられていないような気もするが、彼女達の残した音楽は今も瑞々しい魅力を放っているし、優れたガール・ポップのお手本として、これからも残っていくと思う。 というコトで「Walk Like An Egyptian」のPVはここをクリック! う~ん、思わず体がカクカクしちゃう♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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