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テーマ:洋楽(3356)
カテゴリ:80年代洋楽
彼の代名詞的な名曲「Words」がヒットしたのは、'82~'83年。 僕がこの曲を知ったのはそのだいぶ後なのだが、音がクソ悪い安物ラジオからこの曲のメロディが流れてきた時には、何とも心が癒されたものだ。 '47年生まれの彼が、F.R.デヴィッドとしてソロ・デビューしたのは20歳の時。 その後、バンド活動をしたりヴァンゲリスのアルバムに参加したりと、それなりにキャリアを重ねていったようだが、彼の名が世界的に知れ渡るのは80年代になってから。 デヴィッド自らのペンによる「Words」がシングルとしてリリースされたのは'82年。この時彼は35歳になっていた。 この曲はイギリスで最高2位まで上がったのをはじめとして、ヨーロッパを中心に大ヒットを記録。ドイツでは11週間1位に輝き、フランス、ベルギー、オランダ、イタリアなどでも軒並み1位を記録したらしい。 日本でも、オリコンでの成績はさほどでもなかったが、ラジオやディスコなどではよくかかっていたという。 最終的なセールスは全世界で800万枚。一説には2400万枚とも言われているが、そんなハナシもちょっとだけ信じてみたくなる、素敵なポップソングに仕上がっている。 口下手な男の気持ちを切々と歌ったこの曲。 憂いを帯びたデヴィッドの歌声、シンプルなビート、柔らかくも優しいメロディが胸に沁みる。 80's丸出しなシンセの音は、ダサいけどとても温かい。 いかにもフランス人らしい聞き取りやすい英語も泣かせてくれる。 80'sの香り、ヨーロッパ的な気品と哀愁をたたえたこの曲は、「懐かしい」の一言で済ますには惜しい名ポップ・ソングだと思う。 F.R.デヴィッドのヒット曲はぶっちゃけたハナシこれだけ。 この他にも「I Need You」「Sahara Night」「Don't Go」などの佳曲もあるが、「Words」の前ではどれも霞んでしまう感は否めない。 そういう意味では、悲しいかな「This Is The 一発屋」の名にふさわしい人なのかもしれない……とベスト盤しか持っていない自分が言ってみる それでも、「Words」一曲だけでもこの人の名はポップス・ファン(注:30代以上)の記憶に残るだろう。 現在発売されているベスト盤には上記の代表曲の他に、「Words」の新録バージョンや、アル・スチュワートや10ccのカバー曲なんかも入っていたりする。 ポップスが好きな人や、心が癒されたい人などは、この曲を知っていても損はないかもしれない。 F.R.デヴィッドの名曲「Words」を聴くにはここをクリック! Words Don't Come Easy To Me(←うう…身につまされるフレーズ…) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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