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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:80年代洋楽
「エリック・クラプトン波乱の人生が、7日間連続CMで見られる」そうです(詳しくはここじゃ)。 うわ~、チェックチェック それにしても、「Sunshine Of Your Love」はまだしも、「White Room」を"クラプトンの曲"みたいに紹介するのって何だかなあ… そりゃ確かにクラプトンも自分のステージ・レパートリーとして取り入れてるけどさあ。 「White Room」はジャック・ブルースの曲だ、と思っているのは俺だけなんだろうか? というムダ話はさておき、 '71年の夏にデレク&ドミノスを解散させたクラプトンはその後、デュアン・オールマンの死によるショックもあってドラッグにどっぷりとハマってしまい、結果、しばしの活動停止を余儀なくされる。 が、ピート・タウンゼントやスティーヴ・ウィンウッドらの尽力によって実現された'73年のレインボー・コンサート(←美談)をきっかけに見事復活。彼の本格的なソロ・キャリアはここから始まったと言っていいだろう。 以降のクラプトンは、火を噴くようなギター・プレイは抑え、代わりにレゲエやレイド・バックなどを取り入れながら、メロウで落ち着いた音楽を前面に出していく。評論家的には、こうした彼の変化を"円熟"と表現する事が多い。 ソロ時代の代表作とされる「461 Ocean Boulevard」('74年)や「Slowhand」('77年)は、ポップですがすがしい名盤となった。 ソロでのクラプトンといったら、こういったイメージが強いだろう。 もちろん、そういうクラプトンも魅力的なのだが、ライヴで鬱憤を晴らすように聴かせてくれる奔放で鋭角的なギター・プレイは、やはりたまらないものがある。 そして、そうしたものはブルースのカバーなどに表れる事が多い。 唯一の全米No.1曲がボブ・マーリーのカバーだろうが、世間的なイメージ(特に若い人達の)があの曲だろうが、この人の本質はブルースマンなのだなあ……と当たり前な事を言ってみる 上写真のジャケットは、'80年発表の2枚組ライヴ・アルバム「Just One Night」。'79年12月の武道館公演を収めたもので、個人的にはクラプトンのライヴ・アルバムで最もよく聴いた一枚…もとい二枚だ。 「Wonderful Tonight」「Lay Down Sally」のようなポップな代表曲も入っているが、全体の選曲は渋め。ダイアー・ストレイツの「Set Me Up」なんかが取り上げられているのを見てムホッとする。 「Double Truoble」はディスク2の冒頭に入っている曲で、オリジナルはオーティス・ラッシュ。クラプトンのルーツとも言えるブルース・ナンバーだ。 秘めた情感が滲み出るボーカルとギタープレイには耳を奪われる。 適度な重さ、フレージングにおける絶妙のタメ具合。ん~、スタジオ録音にはない魅力だ。 この頃はまだ、アル中の真っ只中だったはずなのにさすがクラプトン。大人の落ち着きとブルースへの情熱が同居した、いい演奏さ(´ー`) という事でここをクリック! この前年('78年)に行われた、ヨーロッパ・ツアーでの演奏です。 ※ポム・スフレのメインHPでは、エリック・クラプトンの名盤「Slowhand」について取り上げています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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