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テーマ:洋楽(3398)
カテゴリ:80年代洋楽
B-'52sは、そのきっかけのひとつとなったグループらしい。 彼らのデビュー曲「Rock Lobster」('79年)での女性ヴォーカルの声は、オノ・ヨーコそっくりだ。 それを聴いたジョンは、ヨーコに向かって「世間は君の音楽を受け入れる準備ができたようだ」と言ったという。 もっとも、自分がその逸話を知ったのは90年代に入ってからのことで、80年代の終わりにB-52'sの「Roam」や「Deadbeat Club」を聴いた時には単純に「いい曲だなぁ」と思ったものだった。 B-52'sの結成は'76年。 ケイトとシンディという女性ヴォーカルふたりと男性ヴォーカルひとりをフロントに据えた編成で、バンド名は女性メンバーの髪形の俗称からつけられたという。 奇抜なファッション、50~60年代音楽をエキセントリックに再構築したサウンドが特徴の彼らは、いわゆる"ニューウェイヴ"のカテゴリーに分類された。 '79年のデビュー以降、本国アメリカよりもイギリスの方で人気が高く、商業的には中堅クラスながらも順調にアルバムを発表していく。 自分が初めて聴いたB-52'sのアルバムは、5枚目(ミニ・アルバムを入れると6枚目)にあたる『Cosmic Thing』(上ジャケット)だった。 '89年発表。メンバーの急死(リッキー・ウィルソン)を経て制作された作品である。 プロデューサーにナイル・ロジャースやドン・ウォズを迎えたこのアルバムは、全米4位、全英8位とグループにとって最大のヒット作となった。 彼ら本来のキテレツな味わいを微妙に残した上で"フツーに良質なポップ・ソングでまとめた"感じの内容となっており、チャートでトップ3に入るシングルも二曲生まれた。 「Roam」はそのひとつ('90年、全米3位)で、自分がもっとも好きなB-52'sの曲である。 ハッピー&キッチュな響きに満ちたイントロからして、もうタマりません。 リヴァーブを効かせたギター・サウンドと軽快なビートに乗っかって、ケイトとシンディが陽気にチャーミングに歌う。 メロディは分かりやすく、サビの部分などは思わず一緒に口ずさんでしまうくらいのポップ度の高さ。後ろで鳴る手拍子も能天気でヒジョーによろしい。 ビデオ・クリップが輪をかけて楽しいこの曲は、まさしくB-52's印のポップ・ソング。 シンプルでトボけた味わいも素敵じゃありませんか。 パーティーな気分になりたい時、あるいはイヤなことを忘れたい時に最適な一曲です この後、グループからシンディが脱退するも'98年に復帰。 日本での人気はイマイチながら、向こうではアリーナ・クラスのライヴ・バンドだという。 今年の三月には16年振りのオリジナル・アルバム『Funplex』を発表して、健在ぶりを示すB-52'sなのでした。 "生涯ダンスバンド"を自認する彼らの姿勢が大好きなワタシです。 つーコトで「Roam」のPVはここをクリック! なぜか日本の特撮ヒーローが出てきます(分かるかな~?)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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