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テーマ:洋楽(3396)
カテゴリ:80年代洋楽
このブログの読者で、行かれる方はいるのかな? Retrofestとは、英国で開催されるフェスティバル形式のイベントで、80年代に活躍したアーティストが集うのが特徴となっている。 今年の主演者はバングルス、ボーイ・ジョージ、ポール・ヤング、キム・ワイルド、 10cc、ハワード・ジョーンズ、ミッジ・ユーロ、ニック・カーショウ……などなど。 その中にまじって、オリジナル・メンバーで再結成されたカジャ・グーグーやブロウ・モンキーズなんて名前があったりする。ほっほう 懐かしく、そして微妙にソソられますなぁ。特に後者。 ブロウ・モンキーズは、Dr.ロバートことブルース・ロバート・ハワードを中心に結成されたブリティッシュ・ポップ・グループである。 デビューは'84年。音楽的にはいわゆる"ブルー・アイド・ソウル"に分類されるもので、黒人音楽の影響をあらわにしたオシャレなポップ・ソングは、同時期に活躍していたスタイル・カウンシルと並べて語られることが多かったようだ。 この当時は、彼らの他にもWham! カルチャー・クラブ、スパンダー・バレエ、シンプリー・レッドなど、黒人音楽をベースにしたポップ・グループが多く存在していた。 その中でも、デヴィッド・ボウイ似のルックスを持つDr.ロバートは、ブラック系のレコードを三万枚所有するコレクターだそうで、そのキザったらしい雰囲気とは裏腹(?)にソウル、R&Bへのこだわりは並々ならぬものがあったとみえる。 「Digging Your Scene」は彼らの2nd『Animal Magic』に収録のナンバーで、'86年に全米14位、全英12位を記録。 ブロウ・モンキーズといったらコレを思い浮かべる……というかコレしか知らないという人も少なくないだろう。 実際、本国イギリスはともかく、アメリカにおけるTOP40ヒットはこれだけ。 その昔、洋楽デビューしたばかりだった当時の自分は、アルバム『Animal Magic』をレンタ&テープ・コピーして、この曲ばかりを聴いていた覚えがある。 浅はかなビルボード至上主義だったあの頃が懐かしいなぁ 弾むようなギター・カッティングではじまるこの曲。 ロバートの黒人音楽に対する憧憬をダンサブルに昇華した仕上がりで、華やかに舞うストリングス、いかがわしい音色のホーンが強烈な印象を残す。 何より耳をとらえるのはそのメロディ・ラインか。特に、女性コーラスが賑やかに「べぇえいべい!」とキメる部分などは無駄にキャッチーで、思わず一緒に歌いたくなってしまう。 ロバートのヌメヌメした歌声、全篇にただよう下世話な雰囲気もタマりませんです。 "あだ花"と紙一重のインパクトも魅力的な、ミドル'80sの名曲のひとつだと思う。 その後も彼らは、よりダンサブルな「it dosent have to be that way」、メロウな「Out With Her」、そしてハウスに接近した「Wait」などの佳曲を発表。 当時の英国首相だったサッチャーを(作品を通して)攻撃したり、カーティス・メイフィールドとの共演シングルを作るなど、アグレッシヴな創作姿勢を見せていくが、80年代の終わりとともに解散してしまう。 Dr.ロバートはその後ソロとして活動。が、ソロ作までフォローする気になれなかった僕は、時々思い出したようにブロウ・モンキーズのアルバムを引っ張り出すだけだった。 時は流れて2008年。「そういえばブロウ・モンキーズの人って、今ナニやってんだろう?」などと思っていた矢先に飛び込んできたのが、バンド再結成と"Retrofest 2008"の報なのでした 同時期の80'sアーティストに比べるとどうも忘れ去られている感も強いが、彼らの音楽は本物だったと思う。 今度のフェスティバルでも「Digging Your Scene」で盛り上がるんだろうなぁ(´ー`) つーコトで、ここをクリックしてブロウ・モンキーズの魅力を再確認しよう。 いえーい、べぇえいべい! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.30 02:34:50
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