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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2008.08.08
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イ・プー(I Pooh)は、イタリアを代表するポップ・ロック・バンドである。
日本ではプログレの範疇で語られることが多い(自分もそっち経由で知った)が、ドラマティックでメロディアスな作風は"ラヴ・ロック"と呼ばれることも多い。
バンド名が「くまのプーさんくま」からとられている、というのもカワイイ(笑
本国ではいまだ絶大な人気があるらしく、その地位はまさしく"国民的歌手"といったポジションだとか。

結成は'66年と古く、その分だけアルバムの数も多い。
彼らの基本は幅広い音楽性を持つポップ・バンドであり、名盤も多く残しているが、プログレ・ファンにとって注目すべきは'72年~'75年の作品あたりか。

特に'73年の『Parsifal』(上ジャケット)はイ・プーの入門編として知られるアルバムであり、前作の『Alessandra』('72年)と並んで歴史的名盤と言える一枚だ。
全9曲すべてが素晴らしいが、あえて個人的なベストを挙げるなら、アルバムのラストにおかれたタイトル曲か。
ワーグナーの同名歌劇をモチーフとした、10分にもおよぶ大作であり、Part1、Part2からなる組曲風作品となっている。
メロディアス、センチメンタル、そしてドラマティックの三拍子がそろった、"ラヴ・ロック一大抒情詩"というべき仕上がりだ。

曲はピアノの弾き語りではじまる。緊張感あるピアノにのせて、ヴォーカルが情感をこめて歌いあげる。
そして演奏が進むにしたがい、エレクトリック・ギターやオーケストレーションを介して、曲はシンフォニックにのぼりつめていく。
その盛り上がりは圧倒的で、まるで映画のクライマックス・シーンを見せられているような気分にもなる。
特に、哀しげな旋律がどこまでも広がる後半オーケストラ・パートはカタルシス爆発の展開。何度聴いても肌に粟が立つ思いだ。
このへんは甘すぎるキライもあり、正直好みも分かれるだろうが、キング・クリムゾンの『Epitaph』あたりが好きな人の琴線には触れるんじゃないかと。
まあ浪花節的というか、日本人好みというコトですな猫

アルバム『Parsifal』には、ほかにも「Infiniti Noi」、「L'anno il posto l'ora」、「Lei e lei」などの名曲がてんこ盛り。
にも関わらず、現在のところは廃盤状態なのが残念無念。
中古屋で見つけたら、要即購入である。


プログレといっても小難しい印象はほとんどなく、欧州らしい美しさと整合感を持ったイ・プーの音楽は、ジャンル無用の魅力があると思う。
『Parsifal』以降、現在まで不動のメンバーで活動する彼らは今年(2008年)に入って『Beat ReGeneration』なるカバー・アルバムを発表。
イタリアン・ロックの至宝と呼ぶにふさわしい彼らには、いつまでも頑張ってほしいものだ。
などと言う僕もまだまだイ・プー初心者ですスマイル

つーコトで「Parsifal」を聴くにはここをクリック。
雄大かつロマンティックな、イ・プー・ワールドに泣け!





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Last updated  2008.10.01 05:34:10
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