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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2008.09.10
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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:80年代洋楽
アラン・パーソンズは、後期ビートルズのエンジニアとしてキャリアをスタートさせた人物だ。
その後は、ポール・マッカートニーのソロ、ホリーズ、アル・スチュワート、パイロットなどのセッションにエンジニア、プロデューサーとして参加。
有名なピンク・フロイドの『The Dark Side Of The Moon(狂気)』のエンジニアリングを手掛けたのもアランで、あの驚異的なサウンド・クオリティは彼の力による所が大きい、というのはよく知られているだろう。

アラン・パーソンズ・プロジェクト(以下APP)は、そのアランが、シンガーソングライター兼ピアニストだったエリック・ウルフソンと組んだユニットである。
"プロジェクト"という名義が示すようにはっきりした実体を持たず、曲ごとに様々なヴォーカリストを迎えるという形をとっており、その中にはスティーヴ・ハーレー、デヴィッド・ペイトン(パイロット)、クリス・レインボウ、コリン・ブランストーン(元ゾンビーズ)、レスリー・ダンカンなど、通好みのファンが泣いてよろこぶ泣き笑い名前がいくつも見られた。
1stアルバムには、『市民ケーン』や『第三の男』などで知られる俳優/映画監督のオーソン・ウェルズが参加しているのだから驚きだ。
ライヴをやらないという姿勢も"匿名ユニット"的な神秘性を強めていた。

そんなAPPのデビューは'76年。
当初はプログレ色の濃い音楽性だったが、アルバムを重ねていくごとに大衆的ポップ感覚を押し出していく。
スケール感を持ちながらもアクの少ないサウンドは、プログレとポップの両方のファンに受け入れられるものだった。
エンジニア出身のアランが中心だけあって、(当時としては)非常にクリアな音作りも魅力だった。

「Time」は、五枚目のアルバム『The Turn of a Friendly Card(運命の切り札)』に収録の美しいバラードである。
邦題、「時は川の流れに」。
恋人との別れというシチュエーションを通してこの世の無常観を歌ったものだ。
エリック・ウルフソンとアラン・パーソンズの共作であるこの曲は'81年に全米15位を記録。
同アルバムからの「Games People Play」(全米16位)に続くヒット・シングルとなり、のちの「Eyes In The Sky」(全米3位)、「Don't Answer Me」(同15位)と並ぶコンパクト・ポップ路線の代表作となった。

イントロで聴けるピアノは、文字通り川を流れるよう。
シンプルで気品にあふれたサウンド、ゆるやかな演奏がなんともいえない。
エリック・ウルフソンの消え入りそうな歌声は、淡々とした曲展開にハマっている。特に「Till it's gone forever...Gone Forever」という、高音を強調した部分の気持ちよさは吸いこまれそうになるほど。
バック・ヴォーカルにはアラン・パーソンズ自らも参加。意外(?)なことに、彼自身の声が聴ける数少ない曲のひとつとなっている。

また、空間的な音処理の仕方が絶妙で、透き通るような美しさを感じさせる仕上がりは絶品。
はかなげなストリングスの音色にも溜息がもれる。
エリック・ウルフソンのポップ・センスと、サウンド職人アラン・パーソンズの力量ががっぷり組み合った名トラックですな。

この曲の他にも、アルバム『The Turn of a Friendly Card』は全篇が聴き所といえる傑作。
プログレ・ファンにもポップ・ファンにも自信をもってオススメできる一枚です。
というか、'86年までに残された10枚のオリジナル・アルバムはどれもが名盤

ベスト盤を聴いてポップなシングル曲から入っていくのもよし。
『The Turn of a Friendly Card』や『Eyes In The Sky』などの定番アルバムから入っていくのもよし。
職人たちによって作り上げられた、美しきAPPワールドに酔いしれろ!


つーコトで「Time」を聴くにはここをクリック。
メランコリックなポップ・ソング「Don't Answer Me」(ここを参照)も聴こう。ここをクリック。





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Last updated  2008.09.10 15:09:01
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