The Beatles 「I'm So Tired」
一週間やすみましたお盆がどうしたというより、単なる夏バテみたいなものです。「今日はもういいべぇ」と軽く一日やすんでみたら、あっという間にそのまま一週間がすぎた。こういうのって、ちょっと気ぃ抜くとダメやねぇ。これを書いてる今も、なかなかエンジンかからないでいるし。あ-疲れた~。だりぃ。ブログめんどくせぇ。うなぎ食わせろー(←半分ヤケ)そんな今の自分にピッタリなのが「I'm So Tired」だ。ホワイト・アルバムに収録のジョンの作品である。録音は'68年の10月8日で、演奏にはメンバー全員が参加。オーバーダビングも含め、一日でレコーディングを終わらせている。インド旅行(修行)の時の体験を元にした、「つかれた、眠い~」という内容の歌で、ジョンの気だるいボーカルがなんともいえない曲となっている。「ボン、ボン、ボン…」という、イントロのギター・フレーズからしていかにもやる気がなさそうだ(笑リンゴのドラムも倦怠感があってヒジョーによろしい。反面、後ろで小さく鳴るギターのコード・ストロークが、なにげにリズミカルだったりする。オルガンの音色もピロピロしてて、なんだか好きだ。このふたつの楽器はジョンの演奏によるもの。ジョージの弾く、ハードで歯切れのよいエレクトリック・ギターも、緊張感を添えていてグーでございます。また、ジョンのヴォーカルは歌い出しこそやわらかだが、演奏が進むにつれてトゲトゲしくなってくるのが面白い。部分部分ではシャウトなんかもしちゃって、イラだつ男の様子をうまく歌で表現している。サビのところでは、ポールの居心地悪そうなコーラスも聞けますな歌詞のダルな雰囲気をそのまま音にした仕上がりは見事。こういうのをやらすとジョンはつくづくウマいと思う。その前後がポールの牧歌的な二曲(『Martha My Dear』と『Blackbird』)に挟まれているという構成がまたイイのですね。なお、最後のジョンのつぶやき"how about another one? monsieur, monsieur, monsieur"は、のちの都市伝説である「ポール死亡説」の根拠のひとつになったのだとか。なんでも当時は、それが「Paul is dead, man, miss him, miss him」に聞こえたんだと。はあ、そですか。んでもって、次の"Get Back"セッションではポールがこの曲を(遊びで)歌っているのだから、これまた皮肉ですな。まあ、今となっては、まさにムダな雑学なワケですがね。ムッシュー、ムッシュー。つーコトで、今日は疲れとるので、このくらいにしときますか。「I'm So Tired」を聴くにはここをクリック。ワシもトシかのう。。。