この題に反しますが、去年の10月に私はコロナに掛かってしまったのです
そう、チロルからもらって来ちゃったやつです。 ワクチンのお陰なのか、有難いことにひどい風邪をひいたぐらいで治ってしまいましたが、そのあとで予約していた左目の白内障の手術がありました。コロナと重ならなくてよかったです。白内障はもう3年も前からなにか左目がボケて、まるでサランラップが目に張り付いているようだったのですが、とうとう手術を受ける段階まで行ってしまったのです。日帰りの手術で次の日には眼帯も取れました。 ところがある時から、蛇口から流れる水が半分は青く半分は黄色に見えるようになって、とうとう昨日(2023年7月3日)今度は右の白内障の手術を受けてきました。最初の手術の後は麻酔の後で5時間近く胸が痛くてのたうち回っていたのですが、今回は何でも無かった。その変わり30分ばかりまるでお酒に酔ったような感じでした。飲めないので酔ったことはないけれど、こんな感じかなと思いましたよ。歳を取るという自然現象には勝てないけれど、自分が白内障に掛かる平均年齢になったと言う事です。右目はまだ吸血鬼のように真っ赤ですが、それよりも初夏の美しい景色が再びはっきりと見えて、幸せ気分ルンルンです。 目を動かすと上瞼が筋肉痛のような痛みがあります。 それに前からあっためまいがひどくなったんですけどね。 7月5日 今日の上瞼の筋肉痛は大分軽くなりました。 白内障の手術は72年組の通訳のgillman氏だけでなく、元団員のお爺さんも受けた経験がある方が多いようで、口をそろえて心配はいらないと言っていましたから、これから白内障の手術を受けるオールドの方がいらっしゃるのなら、みんなで応援しますからね。大抵は朝の手術ですから、朝食抜きと言うのがちょっと困りますけど。私のクリニックには術後の控室に水とクッキーが沢山用意してありました。日本だったらもっとサービスが良いかもしれない。 さてと・・・ もう今から1か月も前のことなのですが、庭でお茶をしていたら小包が届きました。 ゲオルクさんからでした。 中からはメルシーのチョコレートと、写真でしか見ていなかった「小さな歌」の表紙が、どっしりとした758グラムの本になって出て来ました。 もちろん、チョコレートはプップクンと分けましたが、と言っても3本だけ。ドイツのチョコは本当に美味しいのですよ。特に頭を使いながらPCの前に座りっぱなしだと脳みそに高級カロリーを与えなくては上手く働かない----------てへへ、取って付けた言い訳です。 私はLidlのスーパーマーケットで100g、79セントのチョコでも充分美味しいのです。 あ、話が脇道に逸れた。 と言う事でドイツにいる日本人で最初に「Ein kleines Lied」を手に入れたのは私が一番乗り~~~~、と大いに有頂天になっておりまする。なんの意味も無いんですけれどね。単なる自己満足ですか。 さて、日本では誰が一番乗りになるのでしょうね。 もちろんこれをドイツ語で読める方は[www.verlagderspfel.at]に聞かれたら良いと思います。ドイツ語で読めるくらいならこの会社に自分で注文できると思いますから。 著作権があるので内容は本を買った方にしかわからないのですが、ちらっとお見せすると あの映画の「青きドナウ」や「ほがらかに鐘は鳴る」や「野ばら」に出ていた団員の顔が映っているのです。伊達男のヨゼフ君の後ろには団員当時のゲオルクさんが立っています。青きドナウで郵便配達のラッパを吹いたヨハン君も67.69年組のココのお兄さんも見えます。気が付くと何とホーフブルク宮廷礼拝堂の指揮者のオルトナー氏の名前までが!この「小さな歌」の中で、私が書いた61年組の雑誌の記事の写しに出て来た少年達がやっと生きてきたのです。本当は60年に来日するはずだったランク隊でしたが、日本で起こった安保闘争で死人まで出たこともあってウィーン少年合唱団の来日は延期になってしまいました。 ゲオルクさんは彼の最後の演奏旅行になるはずの日本公演でオペレッタのソロの配役まで決まっていたのに、日本行がダメになったことをチロルの夏の山荘で知るのです。最後の日本公演をこの上なく楽しみにしていたのはゲオルクさんとあと二人の団員でした。その時のお話など、読んで涙せずにいられないお話がたくさん詰まった本です。表面的な記事でなく、当時の厳しかった時代のウィーン少年合唱団の男の子達がここで生きていて、笑ったり涙ぐんだり、自分が団員達と一緒にいるような気分になって読んでいます。 いつか、きっとオールドのみんながこの本を日本語で読める日が来ることを心から願っています。 ファン友さん達のお話を読むと、今年のウィーン少年合唱団はとても好評だったそうですね。読んでいてとても嬉しくなりました。彼らがまたせめてお辞儀の時だけでも腕を後ろに組んでくれる日が来ることを心のどこかで願っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[「小さな歌」1958~60年代元団員の回想禄] カテゴリの最新記事
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