カテゴリ:我が家の池と庭
2024年3月31日 日曜日
三月の最終日は復活祭の日曜日でした。もし今、ウィーン少年合唱団が日本にいたなら、日曜の午後はきっとオーストリア大使館のお庭で青いセーラー姿の男の子達が小さな籠を持って、チョコレートの卵菓子を探しながら雑木の間をあちこち動き回っていたでしょうね。 そういえば1969年の復活祭の晴天日には、私は初めてオーストリア大使館でジェフ少年と知り合ったのでしたが、ネットで調べたらあれは4月6日でした。 アングルベルガー隊が来日した1972年の復活祭は4月2日でした。あとで見た写真ではやはり大使館の庭で少年達は卵を探していましたね。まさかその隊とその1ヶ月後に知り合うなどとは夢にも思ってもみませんでしたけれど、最近の合唱団は日本でイースターを迎えているのでしょうか。もう、全然分かりません。 今年の復活祭の前夜は何時ものように、何メートルもの大きな焚き火が我が街の消防隊の広場で燃え上がり、参加者は隊員の焼くソーセージにユーロを支払い、手にしたビールでキリストが復活する春の光の到来に乾杯しました。でも私はお酒の入った人達のいる人混みが嫌いなので参加していません。 実は4月1日からブロ友さんが遊びに来る事になっていて、クリームたっぷりのロールケーキを焼いたり食事の下準備の方が楽しくてそれに時間を掛けていました。 何しろ去年からかなりの抜け毛(脱毛と書いて後で自分で大笑いしました)や少し何かをするとかなり疲れやすくなっています。なので何をするにも前より2倍の時間が掛かるのです。もうすっかり老化現象だと思ってゲオルクさんに愚痴をこぼしたら「君がLong COVIDに掛かっていたとは知らなかった」ですって。更に、「今は研究が進んでいるので体に合う良い薬で回復に向かっていますように」、とありましたが、良く考えてみたらチロルでコロナをもらって来てから出て来た症状でした。でもね、座っていると全然疲れを感じないんですから、これは多分「なまけ症候群」なんじゃないかと・・・。 上の写真のゲオルクさんの故郷のお菓子を食べたら元気が出てお客様を迎える準備に力が入りました。ゲオルクさんの故郷はウィーンの森少年合唱団のあったメートリンクの近くのペルヒトルツドルフなのですが、貼ってあるレッテルにはペータースドルフと書いてあります。どこかで見た名前だと思ったら、彼の本の「入団試験」の章でした。そこではピアノの前でグロスマン教授が10歳のゲオルク坊やに「窓の方に向かってペータースドルフまで声が届くくらい、できる限り大きな声でモーニカと呼んでごらん」と言ったのでした。 モニカはゲオルクさんの小さな妹で、ペータースドルフはペルヒトルツドルフの一部でした。 さて話を変えて、まずはライニーさんから頂いたDVDを見ながら友人とお茶をしたいのでこれを作りました。 リンゴとミカンとライムの砂糖漬け。ちょっと苦みのある大人向けの味になって病みつきになっています。 訪問客はドイツ語が出来るので一人で我が町の駅まで来てくれることになっていたのですが、丁度線路の工事中で振替のバスで来る事になってしまい、その上電光掲示板が作動していなかったので、下車すべき場所を乗り越してしまったのです。戻って来た時はすでに暗くなっていたので、大きなトランクがあったこともあり、結局プップクンに駅まで車で迎えに来てもらいました。たとえ待ち合わせがすれ違っても寒くなかったので運が付いていた夜でした。 客間兼私の部屋に案内すると、熊さん達ばかりでなく、猫のエミリーまでが早速ベッドの上でお客様を迎え待っていました。 寝相の悪い人には夜中にこの熊さん達がボコボコと頭の上に落ちて来る仕組みになっています。 大分春らしくなっていたので翌日は近所を散歩しようと思っていましたが、古き良き時代のウィーン少年合唱団の歌声に夢中になって、気が付いたら表は何と霙が降っていました。晴れていて突然雨と言う、典型的な4月の天気になっていました。その上、ブロ友さんから古い記事ばっかり載せてくれんかいな、と文句を言われました~。でも、載せたい古記事が残っているんですよね。野ばらの映画の事とか。 ここは豪華なホテルではないので立派な朝食も夕食も出ませんでしたが、復活祭に関与してうさぎのアヒージョを用意しました。これに加える為にカマンベールを買っておいたのに、ドジして冷蔵庫に仕舞いっ放しにしてしまった。この夕食の為にうさぎを買ったのですが、包みを開けたら頭までついていたのでさすがにびっくりしました。 ホッカイドウかぼちゃがとろとろに煮込まれてとてもおいしかったです。 ゲオルクさんの本を見せたら、その本の厚さに驚いていました。私以外にこの「小さな歌…私がまだウィーン少年合唱団員だった頃」の本を手にしたのはこのブロ友さん以外の日本人はまだ一人もいないのではないかしら?? ブロ友さんはとても興味深そうに中の写真をのぞき込んでいました。おしゃべりであっという間に時間が過ぎて行きました。お土産に頂いたチョコ(美味しくて止められません)もコーヒーもプップクンの為の地元のビール(なんとお酒の飲めない私にはノンアルコールです)も美味しかったです。それに素敵なガラス細工の花瓶をプレゼントしていただきました。 あ、今ちょうど4月8日になりました。 ナイダー隊だったうさぎちゃんのお誕生日です。 これから彼に祝辞を送るのでまた後程。 4月8日の昼間です。 うさぎちゃんからdickes Bussi aus Wienをもらいました。(´∀`*)ウフフ 今朝、またサギがやって来て、最後まで残っていた二匹のシュウブン金を喰われてしまったらしい。 以前はこんなにたくさんの魚がいましたが、みんなサギに食べられてしまったのです。サギが来ると池の水に白い脂肪らしきものが浮いているのですよ。 一昨年、花瓶の中で育てた稚魚を池に放ったのですが、それはどこかに隠れていたらしく、小指の先ほどの小さな姿を見せてくれました。(小さくてサギには相手にされなかったらしい) 旅行に出る時はサギの人形を置いて、傘で守るようにして出たのですが、戻ったら傘がひっくり返っていて、何匹かの魚が減っていました。 プップクンは自然だから仕方ないと言いますが、毎日見て魚の模様まで覚えていたのに、サギが襲って来てどんなに怖かったろうか、どんなに痛かったろうかを思うと心が痛みます。黒の金魚が5年後に橙色に変わって来ていたのも楽しみでしたが、もうそれも見ることが出来ません。 どうやったら池の魚をサギから守れるのか、それが今は私にとって大きな課題です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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