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テーマ:小学生ママの日記(28711)
カテゴリ:息子。
今更ですが、2年生に上がって息子の担任の先生が変わりました。
1年生の時はベテランの50代の女性の先生。 とてもきっちりと躾けて下さったのですが、とにかく普通のお友達と同じ事が出来ない息子の事。 息子だけでなく、母親である私も何度も学校に呼び出しを受け、大変でした 忘れ物、宿題以前に、学校に行く時間を忘れてしまうような子でしたから、それこそつききりで学校にいく支度をしなければなりません 「1年生とはいえ、帰ってからつききりで支度を手伝うとは、こんな事でいいのだろうか・・・」何度も悩みましたが、ちょっと気を許して忘れ物などをすると、連絡帳に先生からコメントが~ なので、2学期を過ぎたあたりからは親の方がプレッシャーでシンドイ思いをしたものです。 そう身構えて4月、新たに2年生の生活が始まりました。 担任の先生が変わって、他の市から転任された50代の男の先生だと聞きましたが、前年度の息子の様子がひどかったので、相変わらず私はピリピリと神経をとがらせていました。 また『一度頭の検査を受けたら?』なんて言われたら、たまりませんっ! ・・・ところがこの先生、男性だからかなのか、忘れ物をしようが遅刻をしようが、「次回は気をつけてください」」と言うだけで、息子がおかしいとは一切言いません。 私も寝坊したり、もの忘れが多いので、その都度『申し訳ありません』という内容を連絡帳に書いて持たせたのですが、「大丈夫です。次回は気をつけるようにしてください。遅刻した時もお母さんが送ってくれたので大丈夫です」としか書いていません。 拍子抜けです。 5月の個人面談の時に、正直に去年の話をしてみました。 しかし 「そうですか。今は普通に学校生活を送っていますよ。全然変な所はみられません。 たまに忘れ物はするけれど、ないと困るのは本人ですからね~。まだ2年生ですし、今はまだ『宿題の意味』を本当に解っている子は少ないですよ。2年生は自己が形成されてくる大事な時ですし、それを今年1年で理解するようにするんですから^^」 とあっさり言われ、目が点になったものです。 「それより・・・」 と先生は、学校で行っているプリント類や観察日記、読書記録カードなどを持って来て 「○○君は読書が好きですね~。10冊で1枚が終わるのですが、彼はもう4枚目に入ってるんですよ^^。たま~にズルをして図鑑をパラパラめくっておしまい!!とやるんですけどね、『それはいけないよな』と言うと頭を掻いてその欄を消しゴムで消しています」 「1学期は班ごとに『ダンゴムシ』の研究をして発表しました。かれは9班です。いや~、子供って夢中になると色々な事に気がつくんですよ。面白かったですね~。何を食べるのか、いつ寝るのか、足は何本あるのか、家はどこなのか・・・お母さん、知ってます??」 「えっ!?・・・足の数は数えた事ないですね」 「そうでしょう??丸1ヶ月毎日観察していたんですけど、なかなか・・・面白いものが出来ましたよ。彼も目を輝かせて参加していましたよ。その後に必ず『自然のお便り』という形で各自順番に発表をさせるんです。 彼は恥ずかしがり屋さんでしょう? 初めはなかなか手を挙げないし、発表しても声が小さくてね^^ でもやっと最近自分から手を挙げるようになってきましたよ。いやあ、すごい進歩ですよね^^」 「はぁ・・・、では問題はないという事でしょうか??」 「ハハハ!普通に学校に通って来ているんですからね」 「・・・そうですか、安心しました」 「去年の担任の先生はしっかりされた方ですね。給食の用意の時などは、私のほうが『先生それは違うよ!』と注意されてしまいます。また、読み聞かせをしっかりとされたようですね。このクラスの子供達は、本が大好きなんですよ^^」 「確かに○○君は、おっちょこちょいな所がありますね~^^ ほらこれ、計算問題なんですけどね。ここ・・・引き算なのに、一の位だけ足し算をしていますよね。こういう間違いをするんですね。勘違いして早合点してしまうんです。でも解っていないわけではない。どちらかというと、計算は速いし算数が大好きですね。 それに、彼だけでなく2年生というのは自己が形成されてくる大事な時期ですから、1年生の時とは違ったケンカが起こったりするんですよ。たとえばこの間こういう事がありました。 これね、○○さんが作ってきてくれた粘土のペン入れです。自分で拾った葉っぱをつけて、色を塗って上手に作って来てくれたんです。それを『自然のお便り』で発表してくれた。 そうなると、みんなが手に持って見たい訳です。 しかしある男の子がパッと持って行ってしまった。さぁどうなるか!? 女の子達は『一人で勝手に持って行ってはダメ』と言うし、かと言ってその男の子は『なんでだよ!』となる訳です。 ・・・2組ではこういった問題があると、クラス全体で話し合いをします。 『○○君はどうして持っていったと思うかな?』と聞けば、たくさんの子供達が手を挙げて意見を言いますよ。 もちろん上手く私のほうでコントロールしながら意見を言ってもらいますけどね^^、『今の意見をどう思うのかな?』と聞いたりね。 その時もね、子供達で解決したんですよ。こちらで正しい答えを導かなくても、冷静に判断する能力を身に付けているんです。一つ一つじっくりと考えていけば、何でいけないのか、なぜ自分だけ勝手に持って行ってしまったのか・・・を知る事が出来ます。2年生とはそういう学年なんですよね^^」 「先程お話した『自然のお便り』やダンゴムシの観察は、興味を持ってじっくりと観察する訳でしょう?こちらは全然無理強いをしていませんが、全員が楽しんで観察したり発表するんです。 これが3年生以降、理科への興味や知識につながりますよ^^ それから、じっくりと観察する事で自己コントロールを覚えます。 宿題だって、提出物だって、全て後ろに張り出しますから、一人だけ張っていないと恥ずかしいと思うようになってきます。段階を考えて1学期、2学期、3学期とこちらも態度を変えていきますから^^ まだ2年生は始まったばかりですから、もう少し様子を見て下さい」 万事この調子で話が進みます。 はっきり言って、私は相槌を打つくらいしか発言出来ません^^; でも・・・目から鱗が落ちるとはよく言ったもので、今までの焦りがす~っと抜けました。 客観的にみてどうかは分かりませんが、息子にとってこの先生に当たったのは『正解!』なように思えました。 スローペースで進む息子を、みんなに追いつくように・・・ではなく、自分で成長していくのだから見守っていましょう・・・と指導して下さる。 何より最近になって驚いたのは、あれだけ学校の話をしなかった息子が、ぎこちなくではあっても 「カタツムリって、にんじんの皮をあげるとにんじん色のウンチをするんだって!先生が言ってた、面白いね~^^*」 など、先生から教えてもらった事、学校の事などを徐々に話してくれるようになった事です。 これから午後に保護者会があります。 先生のお話は、私達親にとっても面白くて楽しみです。 今日は何のお話をしてくれるのかしら?? クラスは今何をしているのかしら?? 息子の学校は校長先生の考えのもと、クラス替えは2年に1度ですが、担任の先生が持ち上がることは一切ありません。 なのでこの先生とも今学年一杯で終わってしまうけれど、息子にとってはとても良い経験になりました。 夫との事で引越しをしなければならなくても・・・やっぱりせめて3学期一杯は転校させたくないなぁ・・・と思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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