幸せってなんだっけ!?

連休中、実家へ出掛けていました。
遊びに行った訳ではなく、『お留守番』。
両親が泊りがけで出掛ける事になり、母屋で一人で暮らす祖母を一人には出来ないため、急遽私が子供を連れて泊り込むことになったのです。

祖母はアルツハイマーです。
発病してから何年か経ちますが、歳のせいか進行が遅くて助かります。
確か８４歳だったかな？
一時期フラフラ外へ出歩いてしまったりとちょっと危ない時期がありましたが、両親が
「大丈夫。ちゃんと面倒は見るからね」
と言い聞かせたので、安心したのか最近は病状が安定しています。

祖母はちょっと変わっていて、自分の息子や娘とでも、一緒の部屋で眠れないんです。
一人で暮らしたい。一人で居たい。
人と接したくない。
年寄りなのに宵っ張りで午前中は起きられない。
気ままに生活したい人＾＾；
両親は共働きなので、朝はバタバタしますものね・・・。

なので未だに一人暮らし。
といっても、同じ敷地内に住んでいるので何かあればちょくちょく訪ねて来ます。
両親は祖母の為に、キッチンのサッシはいつも開けています。
夕方祖母が見て寂しくならないように、キッチンだけは誰も居なくても電気をつけっぱなしにしておきます。

私の役目は、夜実家に居る事と、寂しくなった祖母の話し相手になる事です。
アルツハイマーの他に通常のボケも始まっていて、両親が居ないとパニックになる恐れがある為に実家で待機します。
しかし料理は殆ど自分で出来るので食事も作らなくていいし、私はラクチン♪♪な役割でした。
後はポストにたまる新聞を取り入れたり、猫の世話をすればいいだけ。
で、「アルバイト代」を置いて行ってくれたのだから、まさに天国でした。

弟は母屋の車庫に車を置いているのでしょっちゅう来るのですが、幼い頃から祖母には散々いじめられてきたので、祖母の相手をするなんてとても無理

母親に似ているから、顔も見たくない！
バカな子だ！！
こんな子は我が家の家系にはいない！あんた（母）の家の子だねっ！！
などと、しょっちゅう怒鳴り込んで来た祖母。
丁度今のまるこくらいの年齢からずっと言われ続けたのだから、祖母に対して悪印象なのは仕方がないですね。
幸い私は父方似だったのと、孫の中で唯一女の子だったのでそこまでいじめられる事はなく過ごしてきましたが、弟は許せないんだろうなぁ＾＾；

↑にもちょっと書きましたが、祖母は変わっています。
祖母には敬語で話さなくてはならないんです。
更に気分屋で超のつくワガママ。
人間を学歴や家柄で判断する人。

ヘルパーさんを頼んだ事もあったけれど上手くいかずに、結局私しか祖母の相手の出来る人間がいなかったんです。
「あなた、どこの大学を出てらっしゃるの？ご両親は何をしていらっしゃるの？お家はどちら！？」
と始まるのだから、身内でなきゃ「なにこの人！？」と思うでしょう。


でもまぁ、割と楽しく過ごせました。
祖母も歳だし、頼れるのは両親だけと思っている様子。
以前の訳が分からないワガママは大分おさまっていました。
アルツハイマーになる前は正直に言って
「祖母とは係わり合いたくない」
と思っていたけれど、気弱になって寂しがっている様子を見るとやはり血のつながった祖母なので気の毒になりましたし。
孫は可愛いと思えなかったけれど、孫の子供は可愛い・・・と息子や娘を抱っこして喜ぶ様子を見ているのも微笑ましかったし。
（でも孫↑って私の事なんですよねぇ・・・）

土日は子供の用事があったので実家と家とを行ったり来たりしていましたが、アルバイト代のおかげで子供達を外食に連れて行けたし、よい連休でした