幸せってなんだっけ!?

息子が復塾しました。

丁度去年の今頃。
２年生から３年生へカリキュラムが移った時に、急激に増えた宿題の量に嫌気がさしてしまった息子。

「やめたい」とは言わないものの、
私から見ても、このまま続けても効果はないなと判断し、辞めさせました。

こちらの塾は中学受験のための大手塾で、３年生のカリキュラムから宿題の量も増えました。
それでも普通にこなせる子が大半なんですけどね
この時点で、息子には無理だったのでしょう。

１年生から「楽しい♪」と通っていた塾でしたが、
低学年でも定期的に実力テストはあるし、偏差値も一応出ていました。

元々良い成績とは言えなかったのに＾＾；どんどん成績も下がって、
それを見て更にやる気がなくなる息子。
全国レベルで良く出来るお友達は沢山いるのだと思い知って、「ボクはだめだな・・・」とも言い出し、正に悪循環でした。

そうと分かった時点で、すっぱり！と辞めさせました。
子供の為にも、家計の為にも良くないと思ったので＾＾；

息子も嬉しそうにしていました。
平日に塾の宿題に追われる事無く、学校の宿題だけをこなせば良いのですから、
急に時間も余裕が出来て、楽しそうでした。


以来長期休みの講習会と、定期的に行われていた無料テストだけを受け、
４月からはそろばんを。
５月からはサッカーを始め、
どちらも楽しくこなして１年が過ぎました。


ところが１２月の下旬頃、急に息子が
「ボク、難しい算数の問題をやりたい」
と言い出しました。

市販でも問題集はたくさん売っています。
通信教育も、今は大手塾の教材が出ています。

いくつか取り寄せて、やらせてみました。

Ｚ会かピグマあたりが良いかな？と思いましたが、息子は首を横に振りました。
市販の問題集も、「あんまり楽しくない」と言います。

自分ひとりで進める教材よりも、教室で仲間と一緒に活発に答えを競い合う環境が良いのだそうです
今思うと、冬休みに講習会へ参加して何か思うところがあったのかな。

仕方がないので、３つほど塾の体験へ行ってきました。
「うん！やっぱり塾の方が面白いや。難しくって、いっぱい考えられるからね」
と満足そうでしたが、

「ボク、いつも通ってる塾がいいんだよ。すっごく授業が面白いんだよ」
と言います。

私的には、他塾に比べてお安く、兄妹割引なるものがある『Ｎ』がいいなぁ・・・と思っていたのですが、

「先生が話してばっかりだし。もっと競争出来る授業がいい」

とまぁ、ナマイキな事を言う

しかし、息子が「やりたい！」と言って始めたサッカーは、
今では夢中で毎日のように張り切って練習に出かけるし、

自ら「やりたい！」と言い出した事ならきちんと続けられるだろう。
成績が上がる、上がらないではなく、
その気持ちを汲んであげたいな。

そう思いました。

それから１ヶ月間。
パパにお願いの毎日でした＾＾；
まだ４年生（実際は３年生）とはいえ、今までのように月々の生活費の中からお月謝を捻出するのは厳しい・・・
低学年時より、多少お高くなっています。

夫は
「子供にお金をかけてやる必要はなし。
中学は公立でＯＫ。高校も都立でＯＫ。大学は行かなくてよし！
塾なんて、受験なんて我が家には関係なし！！」

と言い切っていましたから、簡単に首を縦に振る訳がないのでした
自分は予備校まで通わせてもらって、私立大学へのうのうと通ったくせに

サッカーの夏合宿の時のように、頼んでは断られ、頼んでは断られ・・・の日々でしたが、ある日
「算数だけならいいよ」
とあっさりＯＫを出した夫。

「しつこいくらい頼んでくるから、本気だと思って」
との事

相変わらず意地悪だけれど、子供にとっては良い事なのかも知れません。

「少しでも怠けたらすぐにやめろ」
と散々言われていましたから、メラメラと闘志のようなものも芽生えてきています。

「絶対続けるからっ。ボクはパパより頭が良くなるからっ！！」
ですって＾＾；

復塾してしばらく経った頃、注文したテキスト類が手元に届きました。
こちらは国語関係も全て購入しました。

テキスト代だけで１万円ちょっとかかり、
こちらは私が出したので「うう・・・やっぱ高い」と思っていましたが、

「ママ！！テキスト買ってくれてありがとうっ！！これ、お誕生日プレゼントでしょ？？ボク頑張るからね」
ニコニコと嬉しそうな息子を見ると、こちらも嬉しくなりました。

しかし、テキストが誕生日プレゼントでいいの？？？


まだ２週間しか経っていませんが、「やっとペースがつかめてきたよ！」とコツコツ一人で宿題をこなす息子を見ていると、
去年に比べ、何と成長したのだろうと感動しています。

サッカーを続けている為か、体格も良くなり胸筋も出てきました
腰回りもがっしりしてきて、男の体になりつつあります

男の子の成長は、分かりません
これがいつまで続くのかも分かりません。

でも、生き生きと塾へ通っている息子を見ると、
去年あのまま親に言われるままに塾へ通い、仕方がなく中学受験をする子になっていたよりはいいかなぁ・・・と思っています。
サッカーの力なのかな。
スポーツは、精神的にも肉体的にも成長させてくれるものなのかも知れません。


男の子って不思議。

このまま好きな事をのびのびと続けてくれるといいな。
金銭的な援助は夫の同意を得なければ難しいけれど、精神的な援助は惜しみたくない。
心からそう思います。