あっけらかんでいられたら

小学長男が風邪で
先日，夜中に，中堅の病院にお世話になった。

そこは，幼稚園のころに
喘息発作を起こして大変だったときに入院したこともあるところ。

幼稚園の頃，　風邪が治っても，
なぜだか咳だけは続いていた長男。

退院しても，診療時間外に，
息苦しい時や，なんとなく怪しい時は，
時間にかかわらず，吸入や点滴でお世話になっている病院です。

実際，喘息発症からのカルテとかかりつけの先生もいらっしゃるというのは
心強いし，これだけ病院にお世話になれば，勝手もわかってくる。

早番，遅番で入れ替わる看護婦さんたちの挨拶の雰囲気や
夜中，受付裏で，事務の方々が忙しい合間に，やっとのことで，コンビニのお弁当に
ありつけていた様子や
レントゲン技師さんたちの，小さい子供たちや，不安でいっぱいの患者さんへの
やさしいことばかけ。
夜中，ひっきりなしの診療に，てんやわんやの医師ら。
そっと玄関マットを取り替えたり，床をきれいにしている掃除のおばさん。

救急も受け入れるということで，
赤ちゃんからお年寄りまで，夜中でも待合室には，さまざまな患者さんがいる。
つきそっている家族との会話も，きこえてきたり。

そんな様子を，みるにつけ，
長男は，いろいろと考えている様子。

そこで，
病院にかかわる仕事って，なんだろね～！
よく観てみよう・・・・といつも，

長男に話はしてみるのですが・・・・。



喘息でたびたび，夜中に病院を利用する長男は，
どうして僕だけ，夜中に病院にいかないとならないのと，
いつも嘆いていた。

喘息の症状が，ほんの少し出ていて，その日は大丈夫でも，
気がつけば，苦しくなってしまう喘息のタイプなので，
こればっかりは，年中，病院にいかないとならない。

本人は，なんてことはない，学校へ行く！と言っても，
私は，大事をとって休ませるか早退させ，
病院で吸入したり，措置をとるようにしている。

私は，長男が病院にいかなくても・・・ああ，いやだという，そんな気持ちの時には，
自分や家族も
病院にだいぶ助けられている話をいつもしている。



独身のころは，元デパガだったてぃばぁ。
デパートで販売の仕事をしているときに，
具合が悪くなったお客様を目の前にしたことがある。

・小学生高学年と思われる男の子が急に，ショーケースの前で倒れたことがある。
（すぐに病院へ）

・エスカレーターに，持っていたかばんの房飾りが挟まって，降りるに降りれないおばあちゃんもいらっしゃった。（怪我がなく，よかった。即座に停止させて事なきを得ました。）

・しゃがみこんで，めまいがあるので，水をいっぱいくださいといわれたことも。
（自宅が近いとのことで，連絡の取れる家族がいらっしゃるのを確認し，タクシーを呼んで差し上げた。）

やはり，なにかあったら，病院へ！と思いますよね。

私の父親も，昔からお酒をよく飲んでいる父で，そのせいで肝臓をわるくしている。
私の母親も，年もあるのか，ひざに水がたまったり，ちいさい脳梗塞がぽつぽつあったり。
あそこはいい，ここはいいと，病院の話をさせたらとまらないほどだ。

私自身も，
今小学生の次男がまだ１歳の頃，
さぁ，洗濯・・・と思ったら，
左わきばらが急に痛み，脂汗を流すほどでひっくりかえってしまったとき，
出勤前の主人に連れられて病院にかかったことがある。

他にも，中学生の頃，血ＢＥＮが出て，びっくりして，検査したら
便秘によって内側が切れたという結果だったり。

高校生の頃，自転車に乗っていて，
右折する軽トラックの，荷台のひもかけのフックに，
わたしの自転車のブレーキのコードがひっかかって，
自転車が右に倒れ，反射的に，飛び上がったてぃばぁは，
右足のひざ下に大怪我をしたこと。

小学生の頃，今は亡き祖母が，ポットにやかんの熱湯をいれるときに，
たまたまそばにいたわたしの右ひざ下に，熱湯がかかって大やけどしたこと。

小学次男は，過去２回，床に顔から落ちて，
額を２針ずつ，同じところを縫ったこと。

挙げればきりがないのですが，
病院にはおせわになりっぱなし。

それだけ，夜中であろうが，朝であろうが，
病院は，手助けしてくれる，ありがたいところであって，
そこに勤めている人は，専門のプロであるのだから，
安心して任せなさいと，長男に話しています。



元デパガのてぃばぁ，
長男がはじめて喘息発作を起こしたとき，洗濯をしていて
病院にさぁ，行くよというときに，長男が立てないというのを
あらまぁどうしたのと，ようやく抱えあげて初めて
大変なことが起きていると気がついた，あのときの悔しさ。

病院へ向かうとき，長男がみるみるうちに息絶え絶えでちいさく丸まっていくのを
何もできなかった私。

わたしは，悔やんでも悔やみきれない。

知らないってことは，
こわい。

だから，ぜんそくがひどくならないように，タイミングを間違えたくない！ということを
長男には，言い聞かせています。

だから，喘息がきっかけで，病院へお世話になっているけれど，
この機会を，大事にと，

待っている間，長男には，家族の話や，病院に勤めている人たちの話，
どうしたら，こういうお仕事につけるのかとか，おおまかですが，
話しています。

ただ・・・
その先がうまくまだ，長男に説明出来ないのです。

わたしの，勝手な想いがでてしまっているのですよ。

大人になって長男が喘息とうまく
つきあっていけるようになるとはおもうけれども，
やはり，苦しいときは病院がそばにある会社というように
うまい話にはならないかもしれない。

そういった点で，

病院と関わりのある仕事もいいのでは？と
親としては，ついつい，そう思ってしまいます。


そんなことは，私の気持ちであって
いけないな・・
そりゃ，つとめ先が病院なら，苦しくなってもなぁ・・・
いやいや・・・・親がそういうとらえ方では・・・いけないいけないと。

長男が，こういう分野もあるんだなぁととらえて
視野を広げていく・・・そういう風に話をもっていきたいのですが，

最後の最後で，うまくいえなくなっっているてぃばぁなのです。

私自身，高校の担任の先生に，いつも言われていました。

視野をひろげなさいと。

息子にあれこれ話すときに，詰まってしまうてぃばぁ。

もどかしいです。