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カテゴリ:things@ヒト
15日の水曜、ガーデナーのジャスティンさんが庭の手入れを
してくれた。 夏の花は終わってしまって寂しいかぎりだが、所々つんつんと していた垣根はすっきり、さっぱり! いつものように、ジャスティンさんとちょっとおしゃべり。 その日の作業予定、庭や花の話、先日の祝日の話、 Commonwealth Games(この日の夜が開会式だった)の話・・・ でも、ジャスティンさん、ちょっと不機嫌そう。 「そうそう、that man 、またトレーラーをとめていたから、 カウンシルに通報して動かしてもらったよ。」 「・・・(あ~、これが不機嫌の原因だったのね!)」 この"that man"とは、裏のおじいちゃんのことである。 先月15日に発生した 「St. Valentine's Day の出来事(1) 」のネズミ事件などに かき消されたこの事件、発端は1月の終わりにさかのぼる。 ある日、(上の画像奥に屋根が写っている)裏のおじいちゃんが 我が家にやって来た。 自宅で何か大掛かりな作業をするため、トレーラーを裏の小道に 置かせてくれという話だった。 我が家の裏庭のドアを開けると、裏のおじいちゃんの家との間に 車1台分の舗装されていない小道が、幹線道路脇の小道に 続いている。 お隣のマイクさんのお宅や我が家のガーデナーさん達は、裏庭を 作業する際、ここに車を乗り入れる。 その為、おじいちゃんは私に、「ガーデナーが作業に来る日は いつ?」と聞いた。 ガーデナーさんが来る日は、作業内容や天候に左右されるので、 月に1度ということだけで、はっきり決まっているわけではなく、 前日に「明日、作業したいんだけど大丈夫?」と連絡が入る。 おじいちゃんには、「今月は○○日だったから、来月も第○週 くらいだと思いますよ。」と伝えた。 「じゃ~大丈夫だ。作業は2週間ぐらいで終わるから。 終わったら知らせに来るよ。」と言って、おじいちゃんは 帰っていったのだった。 で、先月、ジャスティンさんが来た日。 ネズミ事件の話で、しばし盛り上がっていると・・・ 「そうそう、トレーラーがとまっていたから、カウンシルに 通報しといたよ。」 「えっ!」 裏のおじいちゃんから、作業が終わった連絡はまだなかった。 ジャスティンさんから連絡を受けたのえぱぱが、トレーラーの 件を伝えるのを忘れ、私もネズミのことで頭がいっぱいで、 おじいちゃんのことはすっかり忘れていたのだ! この時期、のえぱぱの帰宅は非常に遅く、会話もなかなか できず、夫婦間の連絡も上手くいっていなかった。 慌てて、おじいちゃんから言われたことをジャスティンさんに 伝えた。 「私が確認を怠ったから・・・ごめんなさい。」 「いや、君の落ち度じゃないさ。間違ったことをしているのは 彼のほうなんだから、君が気にすることはないよ。」 ん~、確かにそうなんだけど・・・ 私がジャスティンさんが来るとわかった時点で、おじいちゃんに 話に行っていたら、事態は変わっていたかもしれない。 「ほう(報告)」「れん(連絡)」「そう(相談)」 (みなさん、新入社員研修を思い出しません?笑) 「これって、家庭においても大事なことなんだわぁ~」と 思っていたら、裏庭のドアから、おじいちゃんが乱入! キッチンで、ジャスティンさんに渡すケーキを準備していた私は ケーキを落っことしそうなるくらいびっくりした。 ジャスティンさんに向かって、何かまくしたてている・・・ 私を指差し、「That Girl が○×○×、△△△!!!」と まくしたてている・・・ ジャスティンさん、仕事の手を休めず、返事はするものの おじいちゃんの顔は完全無視。 優しいジャスティンさんの今まで見たことのない怖い顔だった。 声のトーンも一貫して冷静。 これがまた、ジャスティンさんの怒りを一層感じられて怖かった。 (ジャスティンさんってこんな人!ガーデナーさん 大好きな人) しばらくして、おじいちゃんはしょんぼり裏庭から出て行った。 AUは欧米諸国と同じで係争社会。 何でも裁判になる。 学校では謝らない方法を勉強する時間もあると聞いたことが ある。 ちなみに、これは何かあった時(交通事故など)のためであって、 何でもかんでも謝らないわけではない。 スーパーや道で、人とぶつかりそうになったら、誰でも"Sorry"と 言い合うし、誰かの進路を阻んだりしても"Sorry"と言う。 このように、どう考えてもどちらが悪いわけでもない場合は みんな軽く"Sorry"と言う。 この辺り、日本には間違って伝えられているような・・・ "Thank you" "Sorry" "Excuse me" などなど、挨拶というか、 声を掛け合うことは日本よりも多い。 話をもどすと、そんな社会なので、何かあるとしかるべき機関に 通報する人が多い。 で、裏のおじいちゃんはカウンシル(市もしくは区)に通報されて しまったわけである。 (こういう場合、警察でなくカウンシルに通報することを初めて 知った。) 私の不注意で、「おじいちゃんが多額の罰金を払うことになったら どうしよう。」とか、「もっと大事になってしまったら どうしよう。」とか、裏のおじいちゃんにもジャスティンさんにも 嫌な思いをさせてしまった気がして、後味が悪かった。 そんな私を見て、ジャスティンさんが一言。 「君が責任を感じることなどないんだよ。彼は常習犯なんだから!」 常習犯? そして、今月もまた通報された裏のおじいちゃん。 今回は裏庭から乱入することもなかった。 裏の小道のことを文章で書くのは難しいと思い、写真を撮るために 裏庭のドアを開けると・・・ カウンシルからの警告シールが貼られたままの車&トレーラー。 おじいちゃん、つわものである・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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