|
カテゴリ:show,festival,games
午後2時、のえぱぱが帰宅した。
嬉しさのあまり小躍りするシェルティーズ達の相手をする 暇もなく、寝室へ行くのえぱぱ。 歯を磨き、髭をそり、着替える。 その側で、「どっちがいいと思う?」と、薄いグレーのパンツと 白いコットンパンツを交互に水色のツイードのジャケットに あてがう私。 「グレー!」 「わかった。ドレスコードがビジネスカジュアルって、奥さんの 場合は難しいわよねぇ~」 なんて会話を交わしながら、ふたりとも大急ぎで着替え。 ノエルさんを一瞬庭に出し、家中の戸締りと防犯対策をチェック。 キョトンとしたままのシェルティーズに、お留守番を頼み、 のえぱぱの車に乗り込んだ。
そこは、のえぱぱと仕事上取引のある会社。 今日はその会社のご招待でCommonwealth Games を 観戦するのだ。 受付で用件を伝えると、同じフロアーに設置された臨時の受付に 案内され、それぞれに名札とビジター用のセキュリティーカードを 渡された。 「?」 私達は、のえぱぱの担当者が顧客である2・3組の夫婦を招き、 この会社に集合した上で、タクシーか何かで会場に 向かうものと思っていた。 が、受付には何十枚と名札が置かれ(実際には、40組80人ちょっと だったらしい)、しかも、日本人は私達夫婦だけのようだった。 「だっ、大丈夫か、私?!」と思いながら、案内されるままに エレベーターに乗り込んだ。 エレベーターの扉が開くと、そこは最上階。 目の前には、シティーの摩天楼が広がっている! この都市に来て、こんなすばらしい眺望は初めて! またまた受付があり、のえぱぱが受付嬢と話をしている間、 うっとり景色を眺める私に「お飲み物はいかがですか?」と、 トレーを差し出す黒服の女性。 スパークリングワインを受け取り、振り返ると、ガラス張りの ゆったりしたフロアーには、モダンなつくりのソファーや テーブルがいくつか並べられ、奥にはバーカウンターが見えた。 手前にはピアノが置かれ、男性が演奏していた。 「も、もしや・・・これはっ!」 どうやら、出発前にちょっとしたカクテルパーティーが開かれる ようだった。 さっきよりずっと緊張してきた。 カクテルパーティーなどで、夫婦だけで会話をするのはご法度。 英語がどうこうより、心の準備が出来ていない・・・ 「だっ、大丈夫か、私?!」 人がどんどん集まってきた。 のえぱぱの担当者のS氏も登場し、彼のクライアントである他の ご夫妻数組を紹介され、なごやか~にパーティーは始まった。 一口サイズのオリエンタルなお料理(美味!)やワインを片手に 次から次へと色々な人に紹介されて、目が回りそうだった。 度胸を決め、笑顔で話すも、心は冷や汗・・・とほほ・・・ そんなこんなで時間は流れ、会場内に響くグラスを叩く音。 ピアノを演奏していた男性がマイクを片手に何やら話し出した。 側には、小柄で笑顔の可愛い女性が立っていた。 「ん~、見たことのある顔・・・」 彼女、きらりと光る何かを手に持っていた。 もっ、もしや・・・あれは・・・あのドーナッツのような形は・・・ トリノのメダル? その女性は、スキー・フリースタイル・エアリアルで銅メダルを 獲得した Alisa Camplin 選手だった。 (彼女は、ソルトレイクの金メダリストでもある。) この会社は、Commomwealth Games のオフィシャルスポンサー であり、同時に、Alisa Camplin 選手他、数名のアスリート達と スポンサー契約をしているそうだ。 で、彼女がここに登場したわけなのだ。 Alisa Camplin 選手の話を聞いた後、パーティーはお開きになり、 チャーターバスに乗り込む為にエレベーターホールへ向かう 参加者達。 パーティー会場の出口近くでは、Alisa Camplin 選手を囲み、 話をしている人達もまだいた。 私達が出口に向かっていると、担当者のS氏が、「せっかくだから 彼女を紹介しますよ。」と一言。 エッーーーーーーーーーーーーーーーー! 私達夫婦の目の前に現れた笑顔のAlisa Camplin 選手。 小柄で、可愛らしい女性だ。 初対面の挨拶をし、握手をした。 もう気が遠くなりそうなくらい緊張した。 そして、彼女が笑顔で言った。 「是非、このメダル、手に取ってご覧ください。」と。 エッーーーーーーーーーーーーーーーー! 恐れ多くて、遠慮した私。 「そんなに遠慮しないで。」とメダルを差し出す Camplin 選手。 差し出した両手の上に、そっと置かれた銅メダル。 あ~、私の手の上に・・・ 気絶寸前である。 ゴールドのように光り輝く(実際ゴールドと間違えそうになった)その メダルは、大きさも、厚みも、重さも、想像以上のものであった。 そして、言葉では表現できないほど美しかった。 世界中のアスリートたちが、このメダルを目指し、日々、 戦っているのだと思うと、より重く、より光り輝いて見えた。 「里谷選手や、上村選手はお友達なんですよ。」 「次は、ニセコに行くので楽しみです。」 始終笑顔で話すAlisa Camplin 選手は、本当にキュートな 女性だった。 「彼女は本当に可愛いよなぁ♪」 担当者のS氏はじめ、スタッフ達もデレデレのご様子であった。(笑) も~、これだけで充分! も~、緊張の連続でおなかいっぱい! さぁ~、帰りましょう! いやいや、帰ってはいけない。 これからが本題の Commonwealth Games 観戦だったわね。。。 <続く> Commonwealth Games に関する過去の日記は、こちら。 Commonwealth Games(1) Commonwealth Games 公式サイトはこちら。 M2006 Home(English) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[show,festival,games] カテゴリの最新記事
|
|