地上階のロビーに下り、セキュリティーカードと名札を
係りの人に渡し、外に出ると、2台のチャーターバスが
待っていた。
乗り込む前に、招待してくださった会社の名前の入った
白い箱と、ラベルまでこの会社の広告になっているミネラル
ウォーターを手渡された。
ちょうどフェイスタオルが2本くらいはいっていそうな
大きさの白い箱は、何とお弁当！
中身はオレンジジュース、ミニチュアなサンドイッチや
ベーグルサンドが何種類かとプチケーキにイチゴ。
（会場でうっかり写真撮影を忘れ、思いっきりパクついて
しまいました。。。汗）
バスに乗り込むと、それぞれの席には、これまた社名の
ばっちり入った黒いバッグが置かれていた。

バッグの中身は・・・ キャップ、ピンバッジ、携帯用 シートクッション。 そして、Dairy Events Guide。 "GO AUSSIE GO"と書かれた 旗は、会場入口でもらったもの。

こちらはチケット。

めざすは、陸上競技の会場であるこの都市最大の
クリケットグラウンド。（開会式もここで行われた。）
すぐ側には、テニスの全豪オープンで有名なアリーナがある。
その会社から会場まではすぐなのだが、会場周辺はかなりの渋滞。
チャーターバス専用の駐車場でバスを降り、社名の書かれた旗を
もって先頭を歩くお姉さんについて行った。
（何だか観光バスのツアーみたい。笑）
そしてセキュリティーチェック。


想像通り、どのゲートも長蛇の列。
自分の順番のなる前に、渡されたトレーにポケットの中の
ものを入れて持ち、バッグのファスナーは全て開けて
おくようにと、会場係員から言われた。
それはもう入念なチェック！
バッグの中はぐじゃぐじゃ、お財布まで開けられた。
ひとりの係員がチェックし終わると、また別の係員がチェック。
やっと終わったと思ったら、最後にチェックした係員が一言。
「重いバッグだねぇ～！」
大したものは入ってないんですけどね、あはは・・・(^o^;

この大会は女王様の大会。
ご存知の方も多いと思うが、アメリカがイラク攻撃を始めた時、
まっさきに賛同したイギリス。
多くの兵士をイラクに派遣している。
AUの兵士達も派遣されている。
イラク戦争が始まって3年目にあたる週、この大会は開幕した。
女王もいらっしゃっている。
この大会が、テロの標的にされる可能性は捨てきれない。
何ヶ月も前から、空港の入国・検疫チェックはますます
厳しくなり、会場周辺のゴミ箱は透明になり、空から都市を
監視するヘリコプターもよく見かけるようになった。

セキュリティーチェックを終え、ゲートへ向かう。


私達の席のある階に上がると、広々とした空間の中央に
バースタンドがあり、ちょっと行列ができたいた。
いよいよスタジアムの中へ！


でっ、でっかい！
うっえ～のほうまで、ぎっしり埋まった観客。
10万人は集客できるというこのスタジアム。
通常はクリケットやフッティーの試合が行われている。
このふたつのスポーツが、AU国内でいかに人気の高い
スポーツなのかがよくわかる。
（ちなみに、本日の入場者数、8万3千人！）
席についてまたびっくり！
座席の位置が高い！
オージーは膝下が長いのねぇ～
「足、ちゃんと着いてる？」と、のえぱぱに思わず聞いて
しまった。

初めての陸上競技の観戦。
正直な感想は・・・
「どこを見ていればいいのかわからないっ！」


会場内で同時に3種目並行して行われる陸上競技。
あちらこちらで歓声が沸き、何度も表彰式が行われる。
表彰式が行われる間も、競技は続く。
ただ、国歌が流れる時だけは、他の競技を行っている選手達も、
審判団他、すべてのスタッフが国旗のほうを向き、競技は
一時中断する。
もちろん、観客も全員起立。
何度、立ったり、座ったりを繰り返したことか！
こんな中、集中して競技を続けられるアスリート達って
すごいと思った。

前日の最終競技、男子400mの 表彰式。 中央は金メダルを獲得した John Steffensen 選手（AU)。 隣に座った奥様曰く、 「見なかったの？残念ね～ すごいレースだったのよ～！」

こちら、女子400mハードルの 表彰式。 中央は金メダルを獲得した Jana Pittman 選手（AU）。 ぶっちぎりで、大会新記録！

どこを見ていいのやらわからなくなっていた私。
ついつい、変なところばかりに目がいってしまった。
例えば・・・


もうじきトラック競技が始まろうとしているのに、「たくさんの
人が私に注目しているわぁ～」と、何か勘違いしている
カモメさん達とか・・・


円盤投げで、ディスクを運ぶリモコンカーが毎回ちゃんと
同じ場所に止まるのかどうかとか・・・
後ろ向きに下がっていた審判が思いっきり、後ろ向きに倒れた
ところとか・・・


一糸乱れず、ハードルを片付けていくボランティア達とか・・・
フライングが続き、なかなかトラックを横切れず、信号待ちを
している集団登校の生徒たちのように整列したままの審判団等々。
特に、審判団やボランティア達がスタジアムに入退場する様子や、
競技の準備・片づけを行う姿には大注目してしまった。
ものすごく淡々としているし、大変規律正しい動きが美しかった。

最終競技の男子円盤投げで、Scott Martin 選手（彼が登場する
銀行のCMが大好きなノエル家）が大逆転勝利を決めた午後10時、
大会第8日目の陸上競技は終了した。


大緊張＆大興奮の連続で、少々疲れて帰宅した私達夫婦を
襲ったのは激しい空腹感。
そして、「お腹がすいているのは、私達も同じっ！」と
怒り狂ったノエルさんとヴェルデくんからのアタックだった。

Commonwealth Games に関する過去の日記は、こちら。
Commonwealth Games（１）
Commonwealth Games（２）
Commonwealth Games 公式サイトはこちら。
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