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カテゴリ:things@ヒト
この日曜日、今年もデイ・ライト・セービング(サマータイム)が
始まった。(日本との時差は2時間。) 同じ時間に起きるなら、今までより1時間早起きすることになる。 長距離渡航で時差ボケはしない私であるが、サマータイムの 始まりと終わりには時差ボケ状態になる。 しかも、ここ最近、期限付きの用事が多く、日時に追われているかの ようである。 だるい・・・ひたすら、だるい・・・ こんな状態で迎えたハロウィーン。 昨年も書いたと思うが、AUのハロウィーンは盛り上がらない。 ストリートのショウウィンドウに並んでいるのは、カップやオークス (競馬)観戦用の華やかなドレスや帽子、サンダルにバッグ、 ピクニック用品とシャンパン。 (我が州は、毎週のようにビッグ・レースが開催される競馬の シーズンに突入している。) そして、クリスマス用のホームウェアや装飾品の数々。 ハロウィーンの「ハ」の字もない。 カボチャはいつものように、八百屋さんやスーパーに並んでいる だけ。 子供達がやってくるのか、こないのか・・・ こうも盛り上がりに欠けると、お菓子を準備するほうも迷う。 日曜日、グロッサリーやケーキショップを覗いてみたのだが、 それらしいお菓子は見当たらない。 ようやく見つけたカボチャの包みのチョコレート。 魚やお花の包みのものと合わせて15個。 そして、スーパーで小袋10パック入りのクッキーの詰め合わせを 2袋ほど準備した。 「足りなかったら・・・」「誰も来なかったら・・・」 夕方まで、何度も同じことを考えてしまった。 午後7時前、最初の子供達がやって来た。 日本の学校で言うと、小学6年生くらいの男の子が3人。 仮装ではなく、ポロシャツに短パン姿。 玄関のドアを開けると・・・ 「トリック・オア・トリーツ!」 声を揃えて、元気のいいこと。 私が差し出したカゴの中のお菓子を見て、「ワァーオ!」と歓声を あげた。 どうやら好きなお菓子があったらしい。 準備したほうとしては、ほっと一安心である。(笑) 礼儀正しく、「何個ずつもらえばいいですか?」と聞いてきたので、 「好きなだけ選んでいいよ。」と言うと、3人は頭をくっつけるように して、クッキーとチョコレートをひとつずつ選び、各々が持っている 大きな布の袋に入れた。 「去年、日本から引っ越してきたから、教えてもらえる? 私は『トリ-ツ!』と答えるのよね?」 気の良さそうなこの3人組は、いろいろと教えてくれた。 「ありがとうございました!」 「気をつけてね!」 実に爽やかな少年達だった。 「次はどんな子供達がやってくるのかな♪」 ワクワクして待つこと約10分。 2番目にやって来たのは、カウガール姿の可愛い女の子がひとり。 小学4年生くらいだろうか。 「トリック・オア・トリーツ!」 ちょっと照れくさそうだ。 この女の子も「いくつ取ったらいいですか?」と、ちゃんと聞いてから お菓子を選んだ。 そして、私の目を見て「ありがとうございました!」と言い、笑顔で 去っていった。 「もう、なんていい子達ばかりなの!足りなかったら、おばさん、 買いに走るわよ!どんどんいらっしゃい!」 ・・・・・・その後、誰もチャイムをならさなかった・・・・・・ 薄暗くなり始めた夜8時前、のえぱぱが帰宅した。 「仮装した子供を見かけたよ。」 「そう・・・」 「誰も来なかったとか?」 「来た・・・もう来ないかな?」 「もう暗くなり始めたからなぁ~ で、何人来たの?」 「4人・・・」 「うぁははっ!で、こんなに余っているわけだ、お菓子が。」 「明日、会社に持っていく?」 「いく、いく!うぁははっ!」 「・・・」 「来年は、(目印として)玄関にカボチャを置いておこう。」 「・・・ちゃんと、顔を彫ってね・・・」 来年もきっと、どのくらいのお菓子を用意すべきか頭を悩ませる ことになるだろう・・・ 「おりこうにしていたら、これ、全部ボクのものになりますか?」 「なりませんっ!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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