◆◆山崎製パンが東ハト買収、中田の起用継続◆◆
　
製パン最大手の山崎製パンは３日、経営再建中の菓子メーカー、東ハト（東京）を買収すると発表した。投資ファンドなどが持っている東ハトの発行済み普通株式９５％のほか、新株予約権などを１９日付で取得する。買収総額は約１８２億円。

　山崎製パンの飯島延浩社長は記者会見で「東ハトを菓子事業の中核会社として（子会社のヤマザキナビスコとの）相乗効果を最大限にしていきたい」と述べた。規模拡大で菓子事業の収益力を強化。買収によりスナック菓子ではカルビー、ビスケットではブルボンに次いでそれぞれ業界２位になるという。

　東ハトがブランドづくりのために執行役員に迎えたサッカーの中田英寿選手については、買収後も継続して起用する方針を明らかにした。

　東ハト株式は、投資ファンドのユニゾン・キャピタル（東京）、バンダイナムコホールディングス、丸紅、東京海上日動火災保険の４社から買い取る。バンダイナムコは５％の保有を継続するが、他の３社は全株を山崎製パンに売却する。

　東ハトはバブル期にゴルフ場経営に失敗、０３年３月に民事再生法の適用を東京地裁に申請。その後、ユニゾンなどが菓子事業を買収し再建に取り組んでいた。

［2006年7月3日13時57分］ニッカンスポーツ・コムより抜粋

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