61年目の夏、広島の夏
今年も朝からジリジリと太陽が照りつける中、原爆投下から61回目の夏を迎えた。広島に生まれ広島に育った人は、この日を決して忘れることがない。子どもの頃は8月6日が近づくと両親やおじいさん、おばあさんから原爆投下の時の話を聞いたもんだ。親父の生まれ育ったところが爆心地から1.7kmのところにあり、集団疎開でこの惨劇から逃れれられたけど、親戚・友達を捜しに広島市内に入ったのだそうだ。その関係で被爆者手帳を交付してもらっている。女房の親戚関係では被爆死した人もおり、原爆投下の8:15になると祈りを捧げる。子どもの頃は早起きして親父と平和公園へ行ってお参りしていたが、今はテレビで記念式典を見ながら原爆投下の時刻に祈りを捧げる。今のこどもたちにこの惨劇を知って、後生に伝えることが親の務めだと考えている。現職の国会議員にアンケートを取ったところ、「日本は核保有について考えるべきだ」と考えている人が何人かいるようだ。非核三原則「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という国是がある。戦後61年間、日本が平和な国でいられたのは、憲法9条ならびにこの非核三原則が根底にあるからだ。これからも日本が、いや、全世界が平和でいられるためにも非核三原則は是非とも守っていかなければならないモノなのだ。戦争をしている国の人々の願いはみんな平和だと思うけど、今、戦争をしている国は平和のために戦うと言う事の矛盾に早く気づいてほしいね。戦争のない平和な世界がどんなにすばらしいことか・・・そういう日が早く実現することを祈る今日この頃である。