名古屋ってすごい☆
不況に強い「名古屋経営」名古屋といえばトヨタ。いまや経常利益1兆円、世界ナンバーワンも目の前という自動車メーカーです。このトヨタの強さは独自の生産方法であるカンバン方式から始まっています。また常に改革を怠らない「カイゼン」はいまや国際語となりました。しかもトヨタは無借金経営という現金重視の堅実経営。バブルにも踊らず得意なことをとことん追究していく。これが現在の高い業績を作ったのですね。自分流を貫く独自哲学愛知は三天下人を輩出したことでも知られますが、そのアイデンティティゆえか自分流を貫く人が多いのが特徴。名古屋出身のメジャーリーガー「イチロー」も、あの独特の振り子打法を2軍時代に生み出し当時のコーチの修正要求にも応じなかったのは有名な話。しかもメジャーに渡ってからはあっさり振り子打法を捨て、少年野球時代のフォームで打っているというのをご存じでしたか?。名古屋人は工夫と集中の才に長けてるんです。愛・地球博で経済成長!まだまだ日本中が不良債権処理に追われていた1997年。この年からプロジェクトがスタートしたのが昨年開催された愛知万博「愛・地球博」です。この経済効果が8年間で7兆7,000億円だったことがわかりました(万博協会/UFJ総合研究所)。2,200万人の来場者の消費総額は4,588億円。中部国際空港や東海環状自動車道など広域の交通基盤整備費も合わせ総投資額は約3兆5,000億円で、45万人の雇用創出と同等の規模だったという。出すときはどんと出し、しっかり儲ける。これも名古屋式といえそうです。おいおい、大阪にせまっとるがさて、そんな活況を呈している愛知県の経済はいかに。愛知県全体のGDP、つまり県内総生産をみてみると37兆1,619億円(15年度実質)で全国第3位。第2位の大阪府は40兆5,644億円(15年度実質)で、なんと1.09倍しかない。このまま行くと大阪を抜いてまうで!愛知経済の好調ぶりにはビックリ。貯蓄率、裏の第1位?預貯金ランキング(2004年日銀)によると第1位は福井県。しかし裏の1位は愛知県という話があるのを知っていましたか?どうやら金融機関に預けないでタンス預金しているらしいんですね。現金大好きの名古屋人気質らしいエピソードだぎゃ。婚礼費用ナンバー1?娘が3人生まれたら家がつぶれる、といわれる名古屋。信金には婚礼費用の積み立て預金メニューまであるという。結婚情報誌ゼクシィ(リクルート)調べの05年度平均婚礼予算は「東海地区397.5万円」。しかしトップは460.4万円の福島なんです。それほど名古屋が高いわけじゃないが、これにも裏がありそう。やっぱり名古屋はすごかった!この婚礼費用、ところが結納から新生活準備費用までを入れると、名古屋はずば抜けて高いんです。さすが、いまでも大量の婚礼家具を紅白の寿タレ幕に包んで配送されるお国柄。家具のみならず家電製品・クルマにまで紅白の幕を付けてお披露目してしまう。娘一人あたり1,000万円を用意する家庭もザラだとかで、日々の貯蓄がどっと使われるというわけなんですね。聞くところによると・・これ、狭い道路を大名行列並みの車がど~~んと通るのだから、対向車がきたらどうするか・・・なんと、お金を渡して対向車に引き返してもらうとかこの家具やら何やら積んでいる車は縁起が悪いので引き返すことはできないそうで・・・wなぜ、婚礼に奮発するの?愛知人は普段は倹約家ですが、納得したものには惜しげもなくお金を使います。しかし、ただの見栄っ張りというわけではなく、婚礼費用には財産贈与の意味もあるのですね。仮に1,000万円を現金で贈与すると、贈与税は231万円。贈与税は祝物にはかからないため無税で贈与できるというわけです。名古屋に学ぶマネーセンス 名古屋にはこの他、みそかつ、天むす、喫茶店のモーニングサービスなど「独自の自分流」がたくさんあります。情報過多の現代ですが、この「自分流を貫く」ことに大いに学べそうです。いくら「お得な」情報でも、周囲に踊らされては浪費と同じこと。自分にとって必要なものと不必要なものを見極め、貯蓄と消費のバランスを考えるマネーセンス。貯蓄一辺倒でもお金は死んでしまいます。ここイチバンの勝負のときに、思い切り使ってこそ生き金になりそうですね。また名古屋では現金が信頼されていますが、タンス預金は盗難や火災消失などのリスクもあります。金融機関に預け入れておく、あるいは場合によってはローンを活用することも「お金を守りながら活かす」ひとつの方法です。現金一括払いは確かに利払いが発生しませんが、ローンでも「住宅ローン控除」の節税効果や、クレジット払いでは「マイレージ、ポイント還元」などの特典も数多くあります。イチバン安全でお得なマネーセンスをぜひ身につけましょう。