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カテゴリ:poohkoの母
一週間風邪をほったらかしにしていて 木曜日に「肺炎」と医師から宣告された私。 しかし、三歳の男の子の母としては、おいそれとは入院もできず、 この日から「自宅療養生活」を送ることになりました。 (詳しくは前項をご覧下さいまし!!)
さてさて、家に帰ってからは、かなり心苦しかったのですが、 先生のおっしゃる通りに全てを母に任せ 「タラリラ~~~私はお姫様~~~♪」 状態で、トイレと食事以外はひたすらベッドで寝ておりました。
翌、金曜日。 この日は、息子の保育の日。 私としても母としても、そして何より息子としても 「休まない方がお互い楽~~(息子は遊び相手がいるし~~)」 なので、送迎を母にお任せして、息子には普段どおりにご出勤(?)していただくことに。
ここで、問題なのがお弁当。 ハッキリ言って、三歳児の食べるお弁当なんて、量も中身も知れているのですが、 これがね・・・。 うちの母にとっては「大問題」なわけですよ。 あ!母の名誉のために言っておきますが、決して料理が下手とかそいうのではないのです。 むしろ、いつも適当にあるもので「サササ~~~」っと作る術は、私なんかには未だに 真似できないぐらいなのですが、如何せん、性格が「大雑把」なんですよね。
・・・思い起こせば、二十年近く前・・・(年齢バレバレ) 私が学生の頃、お昼休みにお弁当箱を開けるのは一種の「恐怖」でした。
だって・・・ だって・・・ だって・・・
周りの皆のお弁当は「綺麗な三色弁当&可愛いおかずちゃんたち~~」 が並んでいるのに、私のお弁当だけ・・・ 「ご飯の上にカツのみ」 「ご飯の隣にオムレツのみ」 ・・・てな感じなわけですよ。
ま、この当時、うちの母親は仕事をしていて、とっても忙しい朝の時間に お弁当を作ってくれていたのですから、今となっては文句を言える立場でないのは 重々承知なのですが、この当時はね・・・ 「思わず、蓋でお弁当を隠したくなる毎日」でしたね。
そこで、母に一言、言ってみました。 私「ねぇねぇ。ご飯にカツだけって、あまりに寂しくない?」
母「何言ってるの!お昼からカツが食べられるなんて、贅沢な話じゃない!!」
私「いやいや・・・そうじゃなく・・・『一品豪華主義』じゃあなくてさぁ、 冷凍食品でもいいから、色々なモノが入っててくれると嬉しいのになぁ~~」
母「・・・・・・・・・・・・・ふんっ!わかったわよ!!」
こんな会話が繰り広げられた、翌日。 私はお弁当箱を開けて、思わず
「やられたぁ~~~~~~~~~~~~~」
と心の中で叫んでしまいました・・・。
確かに、この日のお弁当には
色々なモノが入っている・・・
そして、その中には・・・
アルミカップに綺麗に収まった・・・
『あられ煎餅』までもが入っていたのです!!
・・・いや。言ったよ言った。 「なんでもいいから品数多く」って確かに言いましたよ。あたしゃ・・・
その日、家に帰ると、母は勝ち誇った顔で言いました。 「・・・で?どうだった??お弁当??」
・・・なぁ~~んていうヒトがうちの母親なんですよ。 その人にねぇ~。息子のお弁当を頼まなければならないわけですよ・・・。 いやぁ~。気の毒な話ですねぇ~~。 因みに、息子のいつものお弁当はざっとこんな風。
1.「おにぎり」 おにぎりは、一口大以上の大きさは手が汚れると言って食べないため、 フォークで刺せるように小さい型でご飯を抜き、(ご飯に鮭フレークなどを混ぜて) しかも、海苔で巻くと一口で食べた時に「オエッとなる」らしいので、 周りは「桜でんぶ」もしくは「白ゴマ」で彩ること。
2.「おかず」 卵焼き(一切れを更に半分に切っていれること) プチトマト(絶対にヘタは取り、なるべく小さめの物を選ぶこと) ウィンナー(これは普通でよろしい) 後は、適当に冷凍食品(アンパンマンポテトやシュウマイなど) を彩りよく入れる。 梨(があったので、小さく切って入れること)
こんな感じで、明日の朝作って来てね!!よろしく!! とお願いしてみました。 (全く凝ったことはしてないでしょ?何せ小さすぎて何も細工が出来ませんから)
木曜日の夜。 薬の副作用なのか、なんだか私は体中が 「ザワザワ・・・ゴソゴソ・・・」 として、どうにも良く眠れなかったため、金曜日の朝方にようやく眠りについたようでした。
そんな寝ぼけた状態で・・・ 息子が朝の7時半頃に「誰か」と話している。 因みに、旦那様は既にご出勤。 「・・・ん?誰??」 と思って見てみると・・・
うちの母が「座敷わらし」よろしく、リビングの床にちょこんと正座しているではないですかぁ? 「・・・??なんでこんなに早いの??」
どうやら、「息子のお弁当を作る」という使命に駆られ、 朝も5時半頃から起きて、支度をしていたようで、 彼女もまたあまり眠れぬ夜を過ごした様子。
私「どれどれ、お弁当見せてよ!!」 母「いいわよ!!わざわざ見なくても・・・」
母の作ったお弁当は、きちんと言われた通りに作ってありました。
しかし・・・
なぜか・・・
微妙に中身が・・・
「スッカスカ~~」(梨とか剥く気力が無くなったみたいで・・・)
「もう、これで勘弁して~~~~!!」
とお弁当箱から、母の叫びが聞こえてきました。
「お母さん、今日も朝からありがとう!!」
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